ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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栃木県道232号太郎沢大内線(黄門道路)

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栃木県道232号太郎沢大内線(黄門道路)の取扱説明書

県道232号太郎沢大内線は、未開通県道であるのだが、以前から未通距離のあまりの短さに疑問を持っていた。もしかしたら抜けているのかも知れない。思い立ったら吉日、実走調査あるのみだ。果たして本当に通り抜けは不可能なのだろうか?この疑問にORRが終止符を打つ!

 

栃木県道232号太郎沢大内線(黄門道路)

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

さて今回ORRに対して挑戦状を叩きつけてきたのは栃木代表の鳥山土木事務所である。何何2.4km先から車両通行不能?直訳するとORRのみ通行可という事になるのだが果たしてどのような道程が待ち受けているのだろうか?2車線の快適な舗装路がこの先いったいどんな姿に変身してしまうというのだろうか?気付けば2車線路も1.5車線と狭まり

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一本杉林道との分岐付近では離合不能な完全1車線の極狭道と化していた。この分岐の直前に佇むヘキサを最後に県道らしさは急速に失われる。地図で確認してみるとこの先約1km弱の区間が未開通となっている。そうこの県道232太郎沢大内線は未開通県道なのだ。そのあまりにも短い未通距離に疑問を抱き、この目で確かめねばなるまいと、はるばるこの地へ

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赴いた訳である。距離的には丁度行き止まりとされる地点にはかなり古い欄干を備えた橋梁が架かっているが、橋を渡りきった先で完全に道は途絶えている。なのに何故このような立派な橋が設置されたのであろうか?橋の向こうに何やら案内板が設置されているので早速見てみよう。橋を渡ると道はまだ続いていた。とは言っても正確には登山道のような歩道が

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九十九俺にて延びている。そしてそこには驚愕の標柱が設置されていた!黄門道路自動車通行不能。僕は大きく溜息をついた。残念だが間違いない、本線はこの歩道サイズの黄門道路である。あたかもまだ少し続いていそうな直進はダミーで県道ではない。実際に書かれてはいないが自動車通行不能の前置詞として「県道なんだけど」が付いている。

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そう解釈して間違いなかろう。それを裏付けたのがダミー道の先に見た私道の立て看板だ。ダミー道とは言え真新しく切り通された峠に県道が正式に開通する事を予感させた。但しあくまで私道として切り開いたもので、この道を県に譲るかどうかは定かでない。峠を越えるとT字にぶつかり、それが目指すべく県道232太郎沢大内線の続きであった。

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再び現れた県道232太郎沢大内線は砂利道で、それも巨根に囲まれた神秘的な道で水木しげるの世界そのものである。実はこの先に鷲子山上神社があり、先程の黄門道路は神社へと続いていたのだ。神社へ道を通す訳にもいかず県道は長らく未通とされていたのだ。そこでショートカットの私道を切り開き未開通県道を接続させたという訳だ。

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国道の伴睦峠を始め県道の鳥帽子掛峠、タバッコ峠と続く茨城との県境にあり、県道232に開設した切り通しにも峠名を命名せねばなるまい。黄門峠では面白味に欠けるのでアナル峠としたいところだが、リアル過ぎて馴染みそうもないので、今後も末永く親しまれるように少しオブラートに包んで可愛らしくキャナル峠とさせて頂きましたのでヨロスクお願い致します。

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