ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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県道427五十子平真田線(海老牛峠)(4

★★

 

県道427五十子平真田線(海老牛峠)の取扱説明書

信濃川とは山一つ隔て十日町市の山間部を縦走する国道253号線(R253)と国道353号線(R353)とを結ぶ単なる連絡県道、とばかり思っていた県道427五十子平真田線。だがしかし僕は見てしまった、ツーリングマップル上に踊る「通行不能」の文字を。地図上では何事もなかったかのように一般県道を示す黄色い実線にてなぞられ、途中で点線になるとか線がぶち切れているという訳でもない。なのに「通行不能」とはどういうこっちゃ?ORRがこんな美味しそうな路線をいつまでも放置しておくはずはない。という訳で早速逝ってみました。

 

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-1byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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しばらく続いていた段々畑も視界から消えうせると、再びそこは一般車両が容易に近づけぬ断崖の狭路と化した。相変わらずそこにはガードレールの一本も用意されていない。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-2byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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落ちても白骨化するまで発見されないのではないか。底の見えぬ深く険しい谷と交通量皆無の舗装路が先の見えぬ山中を当てもなく彷徨い続ける。集落よりここまでの対向車はゼロ。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-3byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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深い森の中を動き回るものは何一つ見当たらない。まるで絵画の中に放り投げられたような心境である。物音ひとつしないそこをジェットコースターのように滑り降りる移動物体は場違いな異物に映る。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-4byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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ここに来て別の集落が管理する田畑が見えてきた。無駄とも思える連続するポール群が、ここは町道や林道ではなく県道である事を強く主張するが、どう見ても単なる舗装林道でしかない。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-5byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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県道内に唯一存在する東川を跨ぐ坪野橋。ここを渡れば坪野の集落だ。海老集落と坪野集落を結ぶ連絡道路という側面を持つ県道427も、大旦那様がネックとなり有名無実となっている。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-6byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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古民家で占められる海老集落に対し、坪野集落は近代的な建築家屋が散見され、この集落が比較的アクセスの良い幹線道路の至近距離に位置している事を知る。ここまでの対向車は峠のセダンのみ。

新潟県道427五十子平真田線海老牛峠旧版4-7byドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

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青看のひとつも無く、ポールだけを手掛かりに突き進むとセンターラインの敷かれた大通りへと抜け出た。これが国道353である事はしばらく走った先に掲げられたおにぎりにて知り得たのは言うまでもない。

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