ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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霧止峠(道道1038号直別共栄線)

★★★

 

霧止峠(道道1038号直別共栄線)の取扱説明書

道道1038号直別共栄線は霧止峠の区間が今もって砂利道であり2車線幅を有するこの道の舗装化は容易だ。しかし新道を霧止峠とは別の場所に通す計画があり、実際に工事も始まっている。果たして霧止峠は砂利道のまま残るのだろうか?それとも最終的には舗装されてしまうのだろうか?今後もしばらく霧止峠からは目が離せない。

 

霧止峠(道道1038号直別共栄線)1/ORR

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チミ達は旅来渡船を知っているか?ボクチンは知らない。正確には僕が初上陸時の地図には計画線すらなく、寸断されていた事は知っていたけれど、そこへ近付く理由がなかった。それも今にして思えば実にもったいない話で、貴重な体験を己の無知によって逃した事になる。1992年までナウマン国道には十勝川を渡る橋が架かっていなかった。

霧止峠(道道1038号直別共栄線)2/ORR

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つまり十勝川で国道は寸断されていた訳だ。上流の豊頃橋までの迂回距離は実に10kmという本州では途方もない距離も北海道では常識の範囲内で、それ位で切れてはいけない。当時忠実にナウマン国道をトレースしようとすると十勝川河口から豊頃橋までの往復距離は20km以上。健脚な人が歩いて半日か。普通はヤル気を失くすと思うので1日がかりか。

霧止峠(道道1038号直別共栄線)3/ORR

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チャリンコでも普通に漕いで平坦とは言え2時間は漕ぎ続けなければならない。まあエンジン付き車両ならチッと舌打ちして爆走すれば済む話だが、チャリ歩行者にとっては死活問題だ。ところがこの寸断されているナウマン国道には渡し舟が存在し、チャリ歩行者のみではあるが十勝川を渡していたのだ。それもエンジンのない手漕ぎであったという。

霧止峠(道道1038号直別共栄線)4/ORR

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矢切の渡しは有名だが国道に人力渡しが、1992年十勝河口橋が完成するまで実際に存在していたとはまるでおとぎ話だ。現在は橋のそばにある記念碑の記録で見る事しかできず当時訪れていればと非常に悔やまれる。実幅2車線以上もある巨大なコーナーとなっている砂利道の霧止峠も旅来渡船と同じく消え行く可能性がある。ナウマン国道に待望の

霧止峠(道道1038号直別共栄線)5/ORR

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十勝河口橋が完成し最後の国道渡しが消滅した。その後ナウマン国道は劇的に変化し現在もバイパスが延伸し続けている。どうやらナウマン国道を中心に町道昆布刈石海岸線と道道1038号直別共栄線を巻き込んでの統括的な整備が成されるようだ。見た所、町道昆布刈石海岸線はそのまま残るようだし、道道1038号直別共栄線の霧止峠区間も改良されずに残りそうな

霧止峠(道道1038号直別共栄線)6/ORR

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雰囲気ではあるがドサクサに紛れての舗装化という最悪のシナリオも覚悟せねばならず予断は許さない。ナウマン国道を中心に厚内が今大きく変貌を遂げようとしていて、数年後の地図は今と大きく違った形となる事が予想される。最も予算不足から一時凍結や延期なんて事もよくあるので、いつになったらまとまるのかは全く予想がつかない。

霧止峠(道道1038号直別共栄線)7/ORR

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道道1038号直別共栄線はWRCも納得の極上フラットダートで幅員は2車線が確保され走行には全く問題ない状態で舗装化してしまえばそのまま使えそうな感じの道であるが、霧止峠をパスする新道が建設中である事から、砂利道のまま霧止峠が残るのではないかと予想しているのだが、旧道化した際は砂利道の途中にあるヘキサも撤去しないでもらえると大変有難い。

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