ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道1145号薫別川北線

 

道道1145号薫別川北線の取扱説明書

道道1145号薫別川北線は薫別温泉へのメインルートとして結構知られたルートではあるがこの道を道道と認識している人は少ない。道中には小さな道道標識が数箇所設置されているが頭の中はすっかり温泉気分でそれどころではない。またノスタルジックな木製の電柱が目を惹くが、頭の中はすっかり温泉気分でそれどころではない。また途中から道道1145号線は、枝道の如く身を引くが頭の中はすっかり温泉気分でそれどころではない。

 

道道1145号薫別川北線1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

開陽台の裾野に広がる広大な平地は道路が碁盤の目のように整理され張り巡らされていて、各道路には順に番号が振られているので迷子になり難い特性がある。どこまでも果てしなく続く直線路は初めてこの地を踏む者にとって大陸とは何ぞや、地平線とは何ぞやという疑問に答えてくれるに違いない。誰もが最初は縦横無尽に走る直線のオンパレードに圧倒され

道道1145号薫別川北線2/ORR

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この界隈の道を北海道のベストロードに挙げる人は多い。ドライブ的は素晴らしいこの界隈の道も我々道路探索者にとっては不毛の地だ。というのも整理され過ぎている故にそのほとんどが舗装化されてしまっているのだ。道道に関してはほぼ全滅で間を突く名も無き道にやっと砂利道を見出せる程度で山間部と違って平野部は舗装率が非常に高い。

道道1145号薫別川北線3/ORR

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平野部の外れまで来てやっとまともな砂利道が姿を現すが、それも林道止まりで道道の砂利道となると流石に見当たらない。そんな中最後の生き残りとも言える未舗装道道が道道1145号薫別川北線だ。この道道1145も全道程の8割方は舗装化されているが残りの2割は全く手が付けられないまま現在に至っている。平野部から最も離れた利用率が一番低そうな区間が

道道1145号薫別川北線4/ORR

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昔ながらの姿で残っているのだ。実はこの道道1145号薫別川北線は地元よりも部外者に広く知られた道で、年間を通じて道内外を問わず外部からやって来る者の通行が圧倒的に多いという変わった道である。それもこの砂利道をほとんどの人は道道1145号薫別川北線と意識する事なく通過しているに違いない。というのはこの道道は道内でも屈指の秘湯である薫別温泉への

道道1145号薫別川北線5/ORR

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玄関口に当たるからだ。根室海峡沿いの国道から薫別温泉を目指せば道道1145号薫別川北線に入る事は常識を逸脱している巨大なヘキサによって理解できる。道道1145が砂利道となった先で左へ下る舗装が何の案内もなく出現するが、それこそが道道1145であり道道を正確にトレースする者はそこで左折しなければならないのだが、9割以上は直進するだろう。

道道1145号薫別川北線6/ORR

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それはお目当ての温泉は砂利道を直進した先にあるからだ。何の案内もないまま道道1145は左に折れ舗装路となって消えてゆくから通常は気にも留めずに砂利道を突き進み、その先で薫別林道の標識を目にし初めていつの間にか林道に変わっていた事に気付くという訳だ。画像の配列はその真逆で薫別林道からやってきて右から道道が合流する地点を起点としている。

道道1145号薫別川北線7/ORR

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薫別林道から何も考えずひたすら海沿いの国道を目指していればいつの間にか勝手に道道1145になっているという寸法だ。国道との分岐で巨大なヘキサに気付き振り向けばそこで、あらいつの間にか道道だったのねという事になるのだが大半の人にとってはどうでもいい事なのだ。現在でも舗装化の兆候は全く見られずしばらくは未舗装路のままであろう道道1145であった。

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