ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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維文峠(道道251号雨竜旭川線)

★★

 

維文峠(道道251号雨竜旭川線)の取扱説明書

道道251号雨竜旭川線の維文峠区間はかなりの部分で拡幅舗装工事が完了し近い将来アスファルトによってその全てを埋め尽くされてしまう運命にある。維文峠そのものは旧道よりかなり低く設定され峠らしさは失われている。かろうじて難を逃れた旧維文峠であるがこのまま自然に還りその痕跡さえも失われ、そこにかつて車道の峠が存在した事さえ証明できなくなるのも時間の問題だ。

 

維文峠(道道251号雨竜旭川線)1/ORR

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旭川と朱鞠内湖というかなりの距離を途中幾つもの道道と交差しながら結ぶ道道251号雨竜旭川線には未舗装路が峠越えの区間に今尚残っているらしい。らしいというのもこの道が今回初通過であり持参している地図には維文峠前後がダートである旨が明記されており、この地図に携わった方が実走した際砂利道だった

維文峠(道道251号雨竜旭川線)2/ORR

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のだろう。実走調査から編集・出版に至るまでタイムラグ(それも1年以上)が発生し、その上2年以上前の地図など使い物にならない事が多い。いつの間にかバイパスは完成しているわ、トンネルが完成し峠越えの道は封鎖されているわと道路状況は日々目まぐるしく変化する。2車線の舗装路が突如途切れ

維文峠(道道251号雨竜旭川線)3/ORR

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ダート区間に変わったが、素直に喜べる状態ではなかった。初通過であるから過去どのような路面状況であったか知らないし当然比較する事も出来ない。しかし明らかに道道251号線の未舗装路は既に終わっていた。舗装以外全ての工事は完了し、今は只舗装を待つばかりという見るも無残な状況であった。それでもORR

維文峠(道道251号雨竜旭川線)4/ORR

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到着は最終便にどうやら間に合ったようだ。道道251号線のかつての姿が目の前に出現した。1.52車線と比較的幅広の路面は普通車同士の離合をどの箇所においても可能にしている。但しカーブが多く見通しが悪い為どうしてもスピードダウンし時間的ロスは拒めない。急を要する人は塩狩峠やタカス峠があるし道央自動車道も

維文峠(道道251号雨竜旭川線)5/ORR

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開通した現在維文峠を舗装化する意義はほとんど無いに等しい。国道のほとんどが未舗装路だった時代のカーブを彷彿とさせる大ヘアピンコーナーである。これらも次第に下から迫り来る拡幅舗装化の波に飲み込まれて行く運命なのだろうか?ただ工事は一時中断もしくは凍結しているような状況である事だけが唯一の

維文峠(道道251号雨竜旭川線)6/ORR

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救いであった。稜線が近づきいよいよ維文峠に到達するようだ。維文峠である。なんと反対側からも舗装化は進行しており、それは維文峠まで達していたのだ。しかし峠の様子が何だか変だ。かなり大規模な切通しで、昔の維文峠でない事だけは明らかであった。峠ごとごっそり削られてしまったのだろか?ふと上を見ると

維文峠(道道251号雨竜旭川線)7/ORR

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旧道敷きと思わしき箇所が目に入った。旧道らしき箇所へ急斜面を上った。本来の維文峠がそこにあった。唯一の人工物であるヘキサだけがここが維文峠である事を証明していた。その前後は現道により抉り取られ峠だけが独立し二度と通る事のない車両をじっと待ち続けていた。

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