ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道544号麓郷山部停車場線

★★★

 

道道544号麓郷山部停車場線の取扱説明書

道道544号麓郷山部停車場線は碁盤の目をした富良野の町外れにありながら、それとは対照的で地形に合わせた自然な線形で空知川と並走する区間の砂利道は白樺並木に囲まれた幻想的な雰囲気で是非このまま残し、現状維持で後世に引き渡したい貴重なマイナー道道である。

 

道道544号麓郷山部停車場線1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

富良野という然程大きくもない町を一気に全国区へと押し上げた北の国からが終了したのは記憶に新しいと思われるが、国民的長寿番組が打ち切られてしまうのは寂しい限りだ。ロケセットはそのままで、観光地化して名作が語り継がれるのは間違いないが、この町でロケが行われなくなり次第に元の静かな町へと還って行くのだろうか。時同じくして旅人達の

道道544号麓郷山部停車場線2/ORR

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聖地である鳥沼公園キャンプ場が閉鎖となってしまった。それが一時的なものなのか永久に開放しないのかは分からない。しかし無料開放されていたが為にキャンプではなく住み着いてしまう者が後を絶たなかったのも事実。確かに居心地が良く長居したくなる気持ちも良く分かるが、鳥沼公園は公共の施設であって旅人だけのものではない。ここで言う旅人とは

道道544号麓郷山部停車場線3/ORR

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世間一般で言う休職して3ヶ月に及ぶ長期旅行や学生が夏休み2ヶ月まるまる過ごすといった類のレベルではなく生涯旅人という連中だ。暖かくなると南の島から北上を開始し北の地へやって来る。鳥沼公園のような場所にテントを設営し半年程暮らし寒くなってくると再び南の島へ向けて南下するの繰り返し。そうやって何年も過ごす連中がここでいる旅人達だ。

道道544号麓郷山部停車場線4/ORR

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夏はじゃがいも掘りや人参掘りの農作業に秋は鮭の解体などの仕事に従事し移動資金と当面の生活費を確保し雪が降る前に南下を開始、石垣島を中心とした南西諸島で冬の間はサトウキビの収穫で日銭を稼ぐ。そして暖かくなってきた頃に再び北上を開始。そうやって何年も暮らしてきている連中を渡り鳥哲也と僕は呼んでいるが実際にこの目で見てきた限り、

道道544号麓郷山部停車場線5/ORR

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渡り鳥哲也は数百人規模、潜在的推定人口は数万人規模に達すると思われる。時代の変革期を迎え失業者が溢れる中、その数は数十万人規模に膨れ上がっているかも知れない。渡り鳥哲也がキャンプ場を占拠し使用していた為一般人には近づき難いものがあった鳥沼公園も閉鎖され、あの独特の雰囲気は消えてしまった。鳥沼を追われた渡り鳥哲也達はいったい

道道544号麓郷山部停車場線6/ORR

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どこへ身を隠したのだろう?無料だったキャンプ場やライダーハウスが次々と有料化へと踏み切る中彼らの生息エリアが狭められていく様を見ていると日本全体が思わしくない方向へ向かっていて日増しに生活し辛くなっていく日本の姿をいち早く反映しているような気がしてならない。閉鎖や封鎖など排除するのは簡単だが今の日本人は何か大事なものを

道道544号麓郷山部停車場線7/ORR

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忘れてしまったようだ。人間にとって最も大切なものを置き去りにしてきたようだ。それは心であり、思いやりだ。自分さえ良ければを積み重ねた結果が今の世の中である。だが今ならまだ間に合うだろう。失った大切なものを取り戻し日本再生に向けての大きな足懸りとなるだろう。少なくとも当サイトには新しい動きが芽生え始めている事だけは間違いない。

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