ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>酷道電撃ネットワーク>北海道(道央)>日高支庁>道道1025号静内浦河線

道道1025号静内浦河線

★★★★★

 

道道1025号静内浦河線の取扱説明書

農道に負け、町道に負け、名も無き道に負けた道道1025号静内浦河線。完全に道道としての権威を失墜しており、負け組みとしては頂点を極めた感がある。負け犬の星と呼ぶに相応しく何事にも動じない、あくまで極上のフラットダートを貫くその姿勢に評価は文句なしの最高ランクを獲得した。

 

道道1025号静内浦河線1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

競走馬のふるさとである静内と浦河を繋ぐこの道道1025静内浦河線沿いには何故か牧場はほとんど存在しない。両脇に牧草地はあるが牧場はない。巨大なクリームコロンはあるが馬はいない。近隣にサラブレット銀座と呼ばれる牧場が連発する地区では競争馬が走り、草を食べる動的なアクションを常に目にするのに対しこちらは動的なものは何一つない

道道1025号静内浦河線2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

牧歌的風景を描いた絵画の中に居るような感覚で、視覚聴覚で捉える物は特に無く、牛馬の出す糞尿のオイニーが嗅覚を刺激するだけだ。道道1025静内浦河線は海沿いを走る国道のサブルートとして本来は機能させたい路線ではあるのだろうが、実際の所は地元住民の期待に副えるような機能を果たしていない。海沿いの国道に並走する形で山裾の集落間を

道道1025号静内浦河線3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

繋ぎ、国道へ出る必要がないようにとの配慮から道道1025計画されたのだろうが、実際には継ぎ接ぎだらけのルートで分岐で地図をこまめに確認しなければならない程分かり辛いルートで道道1025を正確にトレースする事は難儀を極める。またこの道が整備されていない理由は日高中央広域農道の存在にある。開発局が道道1025の整備を放置している間に

道道1025号静内浦河線4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

農水省はさっさと快適な広域農道を整備してしまった。明らかに利便性の良い広域農道に利用者の大半が流れ定着し、今更道道1025を整備して流れを変える必要性は全く感じられず、以後放置プレーのまま現在に至った訳だ。線形からしてそれまで2車線だった本線は突如路線名だけを日高中央広域農道と変え、そのまま続くものだから利用者は特に意識する事なく

道道1025号静内浦河線5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

直進するに決まっている。だって道道1025は変則的なT字路をわざわざ曲がらねばならないし、その先にこっちが道道ですよとヘキサでアピールされても1.5車線の怪しい道じゃ誰も入って来ないよ。それに例え間違って進入してきたとしてもその先のダートで引き返すのは間違いない。誰がどう見ても普通じゃない路面状況に危険を察知するはずだ。

道道1025号静内浦河線6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

勿論その先は延々と砂利道が続くので引き返すのは正解と言える。まず驚くべき事は砂利道となってしばらくした先に新築の民家が建っている事だ。いくら道道沿いに面した好物件とは言え近隣に民家はなく完全に大草原の小さな家状態で当然道道とは言え砂利道である。大丈夫なのかこの一家は?と、今後の安否を気遣ってしまう。またその先には

道道1025号静内浦河線7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

分岐が現れ道道1025はまたもや変則的なT字路をリバウンドする形をとる、しかもダートだ。ただ安心材料としてはヘキサが進行方サービス付きで設置されており、迷子になる心配はない。その後も接続する町道は立派な舗装路なのに、道道1025は砂利道を貫き通す強気な姿勢を見せ、負け犬の哲学を持ち、負け犬根性を貫き通す素晴らしい道道であった。

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ