ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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秋田県道278号雄勝湯沢線

★★★

 

秋田県道278号雄勝湯沢線の取扱説明書

3年前の調査では未舗装区間がかなりを占めていた秋田県道雄勝湯沢線も舗装の魔の手が延びており賞味期限はあと数年と見た。余命幾許かのダート県道278雄勝湯沢線の2003年夏の状況を緊急リポートする!

 

秋田県道278号雄勝湯沢線

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JRと並走している主要国道と陸橋で交差する一般国道そして踏み切りを渡る県道278とが一堂に会するこの地点は想像以上にしょぼい。当然案内標識なんてシャレたものは存在せず、恐らく地元民に県道278ってどこですか?と尋ねてもこちらが期待する答えはまず返って来る事はないだろう。JR線の踏み切りを渡り町内を

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抜けると2車線路となり県道標識まで現れる。このままの状態で湯沢まで到達していればこの県道はメジャー入りしていたはずだ。地図上で見ても雄勝から湯沢まで国道か県道か右ルートか左ルートかの違いでしかない。ならば交通量の多い国道を迂回して県道を利用した方が得策では?思っても不思議ではないが、この道の実態を

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知る者は誰も通らない。何故なら県道278の一部区間がいまだに未舗装路だからである。メジャー県道入りできない第一の理由がコレである。マイナーロードを愛する人々にとっては堪らない道も急いでいるもしくは流れに乗って普通に走行したいと思っている般ピーにとっては、迷惑この上ないのである。杉木立の静寂な空間が続き

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幅員は1.5車線と広く大抵の場所で離合は叶姉妹である。路面はフラットで普通車でも全く問題ない。アップダウンを繰り返しながら緩やかに登り始める。状況としては林道と何等変わらず、交通量は1台すれ違うが否かといった程度である。よってお急ぎでない方にはオススメできる県道である。

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市町界の峠にある唯一の人工物である標識も全くヤル気が感じられない。ここからの下りは簡易舗装が延々と続く。どうせ舗装するならしっかりとした規格でやった方がいいと思うのだが、簡易舗装工事を止める気配はないどころか延伸し続けているのだ。そして突如九十九俺区間が出現する。これがメジャー入りできない第二の理由

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である。これで一気に高度を下げる訳だが、般ピーはダート区間よりこの難所を嫌って通らない可能性が高い。対向車が来ようものなら「ガビーン!」と自分で効果音を発してしまう程のデンジャラスゾーンで、ここではち合った車同士が一歩も譲らず半日睨み合いが続いたと地域に保存されている古文書にも記録されている。

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それが地域住民のDNAに刻まれているからこそ人々はこの県道を無意識に避けているのだろう。ダート、九十九俺、極狭舗装路と続き、やがて何事もなかったかのようにきれいな2車線路となる。

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