ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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岩手県道271号姉帯戸田線

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岩手県道271号姉帯戸田線の取扱説明書

平庭高原からほど近い就志森を越え1桁国道と3桁国道を結ぶ岩手県道271号姉帯戸田線。かつてのロングダートも現在は残すところあとわずかだ。余命幾許かの未舗装県道の今を緊急リポートする!

 

岩手県道271号姉帯戸田線

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東北新幹線が間もなく青森まで開通するこのご時世に未だに未舗装という何とも微笑ましい県道がある。それが県道271だ。当然近くを東北新幹線が200km超のスピードで抜け切る中スローな道はマイペースである。だがしかしここも例外なく舗装の魔の手が伸びている。2桁県道との分岐である。

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道中はヘキサや案内標識もあるので迷う事はない。しばらく面岸川沿いの1.5車線の舗装路を蛇行しながら進むと面岸の集落に辿り着く。ここには小、中学校があり交通量もそれなりにあるが、ここからは一気に勾配のきつい上りになる。面岸の集落を抜けると未舗装となるが、舗装工事中であり、間もなく舗装化が完了するだろう。

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面岸の集落から離れてしばらくすると生粋の未舗装区間が出現する。その先はまだ手付かずで、測量された形跡もない。しかしこれより先も舗装化は時間の問題である。畑を抜け樹林地帯に入りまた畑となり1軒の農家が現れる。面岸の集落から離れた場所にあるこの1軒の農家、実は道路史上大変貴重な存在であるのだ。

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ご覧頂きたい。庭と県道が同じ砂利で敷かれている為境界線が判別不能なのだ。つまり県道271はこ家の庭の一部とも捉えられるのだ!この現象は昭和中期まで全国至る所で見られただろうが、いまだに現存している箇所は日本に数える程しかない。福島の乙次郎林道が有名ではあるが、こちらは県道である。庭じゃないよ県道だよと

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青看が必死にアピールしているが、この分岐の特徴はそれだけではない。派生する農免道路は立派な舗装路なのに県道が未舗装路という逆転現象まで起きている。この現象は新潟県道546駒込北潟線でも見る事ができる。古き良き東北ののどかな風景とも言えるが、数年後には変わり果てた姿になってしまうと思うと残念でならない。

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やはり雇用確保の為とは思うが、どこも財政難のこのご時世に高速道路建設も一旦白紙に戻した訳だから、各地の舗装化も一旦止めて本当に必要なのかどうかしっかり考えてから実行してほしいものである。腹立たしいのが小手先の簡易舗装で抜本的な拡幅などはされていない事である。完全1車線の離合不能区間を舗装した所で

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何の解決策にもならない。同じ金かけるなら離合箇所増やすとか部分的に2車線にするとかした方がよっぽど便利である。峠から先も極狭未舗装路が極狭舗装路に変わっただけで全く意味はなかった。

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