ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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岩手県道281号矢巾西安庭線

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岩手県道281号矢巾西安庭線の取扱説明書

岩手県道281号矢巾西安庭線は、鈴峠と並び岩手未舗装酷道の二枚看板であり盛岡市内からそう遠くない場所に存在するのも衝撃的であり刺激的でもある。

 

岩手県道281号矢巾西安庭線

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市内から矢巾温泉まではごくありふれた県道が続き温泉より先は幅員も急激に狭くなり幣懸の滝へと通じる北沢との分岐に架かる橋を渡ると路面は見事にダートとなる。ほとんどの車両はこの橋を渡らずに幣懸の滝へと向かう。橋を渡った先にはゲートが設置されていて全く県道らしさがない。当然の事ながら冬期は通行止めで

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閉鎖されるのだろうから、この県道を常用的に利用する人はいないだろう。ここまで連なって走ってきた連中のお目当ては幣懸の滝だったらしく誰も進入しなかった。この道が未舗装路である事を知っているのか行き止まりと思って入らないのかは定かでないが交通量は皆無である。勾配のきついトラバース区間が続く。

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路面はほとんどフラットであるが部分的に若干凹凸のある箇所が存在する。幅員は1.5車線確保されており、離合に関しては特に問題はない。この先も勾配のきついヘアピンで峠を目指す。鬱蒼とした樹林地帯ではあるが、周囲の木々が覆いかぶさる程ではなく、明るい印象さえ受ける。峠の手前に数台駐車可能な広いスペースがあり

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南昌山への登山基地となっているようだが、トイレや自販機などはない。峠には町界標識以外特に目立った人工物は見当たらない。緩い切り通しの峠で松林に囲まれていて、どの方向も見晴らしは良くない。盛岡市内から目と鼻の先にある県道281は抜けているにもかかわらず何故交通量が皆無に等しいのか、何故いまだに

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未舗装路なのだろうか?それは県道281の存在を掻き消すかのように近年雫石広域農道が開通したからに他ならない。見通しの悪い未舗装路の峠越えルートに対して2kmにも及ぶ南昌トンネルによって突かれた立派な2車線舗装路の広域農道である。般ピーがどちらを利用するかは考えるまでもないだろう。おかげでただでさえ

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存在感の薄かった岩手県道281号矢巾西安庭線はその存在感を更に薄められ眼中にないどころか存在さえ否定されるような県道に成り果てていたのであった。地元民でさえそんな県道あったっけ?と返すに違いない。いたっけロリエ状態と化した岩手県道281号矢巾西安庭線は幸か不幸か交通量が激減したおかげで今日まで未舗装路で

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いられたのだろう。これでもし舗装化されてしまったら煮ても焼いても食えないが、もしこのままの状態で放置プレーが続いてくれればマニアにとっては非常に有難い事である。

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