ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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福島県道62号原町二本松線

★★★★

 

福島県道62号原町二本松線の取扱説明書

市販の地図では何事もなかったかのように記載されている福島県道原町二本松線。だがその実態はマニアにとっては涙ものロングダートであるが般ピーにとっては泣きたくなる程長い苦痛を伴う地獄への招待状である。それでは流す涙の違いをご覧頂こう。

 

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全国に点在する臭い県道を数多く調査してきたが意外性で言えばこの県道62原町二本松線はその筆頭格と言える。近年どんな山奥の林道でさえも舗装されまくるこのご時世に本州で未舗装路のまま残っている県道の数は少ない。東北北部でさえも数える程しか現存していない中で福島県の浜通りと中通りを結ぶ丘陵地帯の

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ような場所に未舗装県道など残っているはずがないと思い込んでいた。ところが信じられない位あっさりとそれは僕の目の前に現れた。砂利道はそんじょそこらの林道とは訳が違い1.5車線幅命一杯に砂利が敷き詰められた上にローラーでしっかりと踏み固められていて安定感は抜群である。轍さえ刻み込めないのではないか

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と思える程充分に締まった路面に薄く敷かれた砂利はWRC誘致が可能な程の整備状況で、ラリージャパンのまさかまさかの福島開催を目論んでいる訳ではあるまいな。正直十勝のカネラン峠には幅員でこそ劣るが路面状況は完全にこちらが上回っているのだよ。この先砂砂利などという看板立てる位だから舗装する気などさらさら

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無い。確かにダート区間に民家は一軒も存在しておらず、生活道路でない事は明かで舗装化の必要性は全くない。市販の地図では狭い山道とだけ書かれていてダート区間だの砂利道などといった事は一切書かれていない。かくて地元民とマニア以外この道の正体は全く知られていないと言っても過言ではない。事実この取材時に

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主要2桁県道という肩書きの効力を目の当たりにする事となる。低いなりにも切り通しとなっていて勿論それを指し示す物など何もなく普通車同士の離合でさえ困難と思われる峠付近では大会社の社長さんを乗せるような黒塗りの車とすれ違った。どう見てもカーナビに誘導されて来たとしか思えないその車の後部座席は

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お約束の白いカーテンに包まれていてどんな人物が乗っていたのかは定かでないが運転手のルートミスは明らかであり車内の嫌悪なムードは容易に想像できる。もし運転手が道に精通していたならば主要2桁県道という響きやカーナビの誘導に従う事なく自己判断においてこの道を回避できた事だろう。続いて4tロング車が

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現れた。すれ違い様にこの道は抜けているか?と聞かれたので正直に抜けていますよとだけ答えた。今でも僕はこの4tロングが谷底に落ちているのではと気になって仕方がないのである。

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