ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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古越路峠

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古越路峠の取扱説明書

ゴルフ場と砕石場のメッカに古い峠道がある。現在はトンネルが完成し冬期でも大型ダンプが突き抜ける程、快適な道に生まれ変わった訳であるが、旧道は現道と似ても似つかぬ状態のとても狭く厳しい道程で、大型車の通行は非常に困難であり、古越路峠を通勤に利用していた人々にとってトンネル開通は、劇的な変化をもたらせたに違いない。車両が通らなくなって久しい峠越えの旧道が、その存在を気付かれぬように静かに佇んでいた。

 

古越路峠

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

まだ春と呼ぶには早過ぎる時期に僕は何故か栃木へと足を運んでいた。越冬分のネタが枯渇したというのも、この時期に出動を余儀なくさせた理由のひとつではあるのだが、その最もたる理由はこの界隈に眠る大物物件の垂れ込みが閲覧者からもたらされた事だ。勿論大切な基金を使って遠方へと取材にやって来る訳だから拾えるネタは出来る限り拾い、効率良く取材する事は

古越路峠

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

当然なのだが、事前調査や机上調査はほとんどせず、地図上から拾い上げるというスタイルで、この日も愛用の地図では未掲載の古越路峠など、その存在にさえ気付いてはいなかった。路面にこそ積雪は見られないが、周囲の木々達は皆一様に白く染まっている。この先に古越路トンネルがあるはずだが。高度を増すにつれて道路脇の積雪量も嵩上げされ、ノーマルタイヤでは

古越路峠

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

耶馬溪でないの?と思った辺りで無事に近代的な古越路トンネルが姿を現した。しかし僕が古越路トンネルをそのまま抜ける事はなかった。何故か、それはトンネルよりやや手前に旧道らしき引き込みを見てしまったからに他ならない。トンネルのある所に旧道ありの鉄則通り、走行中のチラ見ではあるが経験上それが旧道である事は十中八九間違いなかった。

古越路峠

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

引き返すと案の定その道は上へ上へと延びて行き、方角と合わせて考えても峰越えをするであろう事は容易に想像できた。但し無事に峠を越えられるかどうかは道の状態次第だ。何しろ古越路峠の現状など詳細な情報はおろか、その存在すら当日気付いた行き当たりばったりの物件であり、未知数100%の峠越えに寒さも忘れて期待は膨らむばかりだ。結論から言えば僕は

古越路峠

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

鋭角に切り通された離合不能な狭い古越路峠に立てた。天気が良くないせいもあるだろう。峠からの眺めは全く望めなかった。それは晴れていてもたいして変わらないという印象ではあるのだが。流石に峠付近では路面上にも雪が覆い被さり、あわや転倒かというシーンもあったが、寒さで手がかじかんでいた事もあり、そんな状態で滑ってなるものかと慎重に歩を進めた。

古越路峠

ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

峠までは比較的緩やかなカーブが続き、路面中央の積雪も無くまだ良かった。しかし問題は峠を越えた先にあったのだ。突然狂ったかのような九十九俺とその勾配のきつさ、路面に堆積した落ち葉とアスファルトを覆い尽くさんばかりの雪とのハーモニー。古越路峠は言う、ここを滑れと。無言の要求に対し抵抗を試みるも、落ち葉と雪とシャーベットの激坂をたいしたテクもない者が

古越路峠

ビストロORR(日刊ORRへの御案内)

そう簡単に攻略できるはずもなく、僕は古越路スキー場の餌食となった。スッテンコロリンスッテンレスを数回繰り返すも、なんとか現道との取り付けまでやってきた。が、無常にもチェーンなんぞが張ってあるではないか!それがまた中途半端な高さで、下を潜らせる事も跨ぐ事も出来ないバイク泣かせの絶妙な高さなのだ。この後泣きながらリターンしたのは言うまでもない。

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