ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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咲来峠(北海道道220号歌登咲来停車場線)

 

咲来峠(北海道道220号歌登咲来停車場線)の前説

何はともあれサックル!サックル!これだけはやっておかんとまともな解説には入れない。咲来峠は旧道とは言っても2車線の快適な道路であり現道と比較してもそれほど劇的な変化を見せた訳ではないが一番の変わった事は峠の標高が若干下がった事と位置がシ若干ずれた事でそれまで咲来峠からの見えた景色が見え難くなった点だ。旧道は広い尾根上の平坦な峠となっているが現道は上りきったらすぐ下りに転じるいかにも峠といった感じに仕上がっている。

 

咲来峠(北海道道220号歌登咲来停車場線)

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現在でこそ稚内までは宗谷本線のみが通じているが、その昔は音威子府から二手に別れた天北線があった。僕がまだてっちゃんだった頃は時刻表に普通に表記されていた。勿論青色でなぞられており、赤字路線である事は明白な訳なのだが、僕がみっちゃんとなってからは時刻表とも無縁となりそれから月日が流れ“みっちゃん”として北海道へ上陸した際には既に天北線が廃止になっていた事を現地にて知った。

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道の駅もいいがせっかく遠い所までやってきたのだ、鉄道の駅で休憩するのも気分転換になっていい。僕は音威子府駅へ滑り込み缶珈琲で冷え切った体を温め、喉を潤した。もう何年も時刻表を目にする機会がなくその後どういう変化があったのか気になった僕は駅に備え付けの時刻表を見て愕然とした。無い!天北線が消えている。

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それまで趣味としてきたものから離れた生活をし、しばらくぶりに触れてみると想像以上に大きく変化している事が多々ある。それまでは毎日のように接しているからほとんど変化がなく、変化の無さに飽きもくる。競馬も5年離れれば総入れ替えで全く話題に着いて行けなくなる。道路も然りだ。5年も経てば峰越えがトンネルになっているわ、いつの間にか高速が通っているわ、そんな事は日常茶飯事だ。

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世界は自分の知らない所で常に変化し留まる事を知らない。天北線が廃止されて久しい音威子府の隣駅が咲来駅で、主要ターミナルとも呼べる音威子府とは比にならないほどショボい駅だが、そんな駅を起点とする道道がある。それが道道歌登咲来停車場線だ。

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この道道の道中唯一にして最大の難所が咲来峠である。これまで何度この峠を越えてきただろうか?あくまで通過点に過ぎず、今回も何事もなく通り過ぎようとしていた。しかし何だか様子が違う。あまりにも巨大な切り通しが延々と続き、それも随分真新しいのだ。咲来峠へ近付けば近付く程以前と状況が異なりそれは咲来峠に達して初めて確信に変わった。

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今上ってきた道は新咲来峠だ。これまでの咲来峠は旧道となり別の場所にある。新咲来峠の駐車場から何やら怪しい道が延びている。間髪入れずに駆け上った。そこから見る景色こそ以前の咲来峠から見た光景で、目の前に函岳を望む雄大な景色は健在であった。そのまま旧道を滑り降りると開発局の重厚なゲートに阻止され現道へ抜ける事は出来なかった。

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今回は重厚なゲートから咲来峠へ向かうピストン時に撮影した画像を現咲来峠へ至るまで順を追って並べてみた。かつての咲来峠も峠手前は切り通しとなっているが実際の峠はかなり広めの尾根で、完全な平坦路の峠である事がお分かり頂けるものと思う。現咲来峠が少し低い位置を通している為新旧でその眺めは全く違ったものとなっている。

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