ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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浮島峠(旧国道273号線)

★★★★

 

浮島峠(旧国道273号線)の前説

浮島峠は国道273号線の旧道の峠道で、トンネルが開通した現在は浮島湿原へのアプローチルートとなり現在も現役で活躍する未舗装の峠道です。

 

浮島峠(旧国道273号線)

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自販機すらないR273を走っていると突然トンネルが現れる。3kmもある長大トンネル浮島トンネルである。トンネル少し手前に旧道入口があり案内もされている。分岐からすぐに未舗装路となる。トンネル完成前はここが国道だったかと思うと非常に感慨深い。

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現在は大型車もぶっ飛ばすこの国道に立ちはだかる浮島峠旧道は林道と違いカーブミラーを含む標識類の設置数が多く、かつて国道であった名残を随所に窺い知る事が出来る。林道にある無茶なカーブなどもなくコーナー部は大きく取られていて離合の際も全くストレスがない。緩やかなコーナーの連続でやがて浮島峠に至る。峠には標識が当時のまま残っていた。

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おにぎりこそ存在しないものの旧道である物的証拠は道中いくつか確認する事ができる。浮島峠には駐車スペースがあり車が数台駐車可能であるがトイレやベンチなどというシャレたものは一切ない。峠は樹林地帯で視界は全く開けず遠望はできない。峠から高低差をほとんど感じない緩やかな下りが続く。

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ほぼ直線に近い形で見通しは良く幅員も見た目1.5車線であるが、本来の車幅は2車線弱確保されており、普通車同士の離合は離合箇所でなくとも全く問題はない。除草を含む周囲の手入れも良く成されており、かなり好感の持てる未舗装路が続く。途中には浮島湿原へ至る遊歩道の入口がある。上りの途中にも浮島湿原への遊歩道入口があるがこちらからのアプローチがどうやら一般的のようだ。

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近年トイレも設置され駐車スペースも増設された事で益々便利になった。少しずつ開発が進んでいるが、幸い舗装化の兆候は見られず、このままの形で保存して頂きたいものである。浮島湿原入口からは幅員もさらに広がり、路面はクレパスや凹凸も全くなく、整備状況は良好で、普通車でも楽勝である。

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現道に合流するまでフラットな未舗装路が続く。浮島湿原入口より先は交通量が多いので通行には充分な注意が必要だ。浮島トンネル坑口が見えてしばらく走ると現道に合流となる。ここ3度目の通過にして未だに浮島トンネルを通った事がなく、まだこのトンネルの便利さ快適さを僕は知らない。

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だがいつかトンネルを潜る日が必ずやって来るだろう。時間に追われていないにもかかわらず旧道を通らなくなったとしたら、それこそが道路調査の終わりを知らせるシグナルなのかもしれない。

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