ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道1025号静内浦河線

 

道道1025号静内浦河線の取扱説明書

道道1025号静内浦河線の浦河と西舎の間に真新しい舗装路が完成し、一昨年あたりの地図とは様子が大きく変わってしまった。砂利道の峠越え区間は舗装化される事なく旧道化したので今後も林道のような状態として残されるようだ。ヘキサのような確証級の遺構が無かったのは残念だが現道と並走する旧道は常に視界に入り見る人が見ればそれが旧道である事はすぐに理解できるはずだ。

 

道道1025号静内浦河線

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日々道路は進化し昔通った道も今となっては全く別のバイパスルートが完成していたなどと言う事は日常茶飯事であり、新道と旧道を生産し続ける道路とはまさに細胞分裂を常に繰り返し、そうでなければ死んでしまう生き物のようなもので、日本全土を眺めた場合時として同じ地図というのは存在せず、絶えず更新し続けなければならない自転車操業のようなもので、今この瞬間にも日本のどこかで新しい道路が開通しているのだ。

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と、同時に旧道も誕生している訳だ。ここ道道1025静内浦河線は海沿いを走る国道の補佐的要素を持つ道で内陸部を海岸線と平行して走る路線で山でもなく平野でもない丘のような地形を繋ぎ、いくつものアップダウンを繰り返す。

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北海道らしい碁盤の目やどこまでも続く直線という訳でもなく道道1025静内浦河線は珍しく本州の県道と同じように散らばっていた路線を繋いで無理矢理1本の道道にしてしまったという感じの道で、周囲の風景は変化に富んでおり海岸線を走るよりはよっぽど刺激的であり飽きもこない。ただ交差する道道との分岐では吸収と分裂を絶えず繰り返す為正確にトレースするにはかなりの苦労を強いられる。

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風景も変わるがそれと同じ位路面状況も変化する。2車線の舗装路、1.5車線の舗装路、1.5車線の砂利道、完全1車線の砂利道と様々な形態の道が一堂に会した状態で、オマケに旧道もあるので実にバラエティに富んだ道である。北海道でも比較的穏やかな地域にあたる日高支庁の南部はサラブレッド銀座と呼ばれ、ウトナイ湖からえりも岬へかけての海岸線沿いに競走馬を生産育成する牧場が集中している。

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将来的にはこの地から後に日本ダービーを制する予定のオダジョンイルが誕生する事になる。勿論対抗馬はNHKの最終兵器エビジョンイルである。直線は2頭のマッチレースで壮絶な叩き合いの末、鼻差での勝利というシナリオも既に決まっている。ところで2004年度のジャカンパックが主催者多忙につき延期という異常事態に陥っているが、来年早々代替レースを組む予定である。

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ここ道道1025静内浦河線には砂利道区間が一部現存している訳だが、浦河から西舎へ抜けるこの区間も現役の砂利道と見込んでの取材であった。しかし何とした事か既に新道が完成しており、旧道の峠区間を丸ごと残したまま2車線の舗装路が供用されていたのだ。

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おかげで旧道の峠越え区間は手を付けられる事なくそっくり残った訳で、つい最近まで道道1025静内浦河線が現役時のままの状態で保存されていたのはナイスであった。11.5車線の砂利道はフラットではあるが離合が厳しく、峠の待避所とカーブが広めに取られている箇所が唯一の離合ポイントで、恐らく舗装化後に交通量が一気に増大したものと思われる。

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