ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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虎ヶ峰峠

★★

 

虎ヶ峰峠の前説

その昔一休さんが屏風に描かれた虎を捕らえたとされるが、どうやらその虎が屏風から抜け出してこの地に住み着いたとの噂がある。が、その事は今以って想像の域を脱していない。いったい今回の調査でどこまで核心に迫れるのだろうか。

 

虎ヶ峰峠[ORRの道路調査報告書]

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私はこの旧道の現役時代を知らない。よって初通過ではあるのだが、峠の名称が非常に気になって仕方がなかった。いったいどんな峠なのだろうか?虎ヶ峰なんていう位だから物凄く荒々しい峠には違いない。虎と言えば真っ先に思いつくのがラムちゃんだろう。虎の水着を着用した斬新なスタイルは当時の若者を虜にした。

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湘南ではどこを見ても虎のビキニをまとったギャルで溢れ返っていた。みんながみんな彼氏をダーリンと呼ぶのでいったい誰の事を指しているのかさっぱり分からず、その場にいるほぼ全員の男が振り返るというラムちゃん化現象が日本中を席巻していたのだ。怒ると雷が落ちるのだが実際はそんな事できないのでスタンガンが代用として用いられていた。

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当初スタンガンは接近戦における軍の秘密兵器であったが、お手軽に雷を発生させる事ができるという点で時の女性陣のハートを捕らえ止むを得ず市場へ投入されたという経緯がある。日本に虎が生息していないのに何故、この峠に虎という名称が配されたのか長い間謎に包まれていたがラムちゃんのおかげでどうやらその謎も解けそうだ。

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この地区は恐らく昔から落雷が多かったのではないだろうか?雷は雲の上から太鼓を叩いて落とす訳だが、雷様は確か虎のパンツをはいていたはずだ。なるほど!それで村人は落雷が頻繁にあるこの峠を虎ヶ峰峠と命名した訳か。その虎ヶ峰峠はヘアピン状で急コーナーの切り通しである。

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駐車スペースもなければ、風景を堪能できる訳でもない。周囲は丈のある杉林に遮られており見通しも良くない。かろうじて峠部分は普通車同士の離合が可能だが、行程のそのほとんどが1.5車線であり虎ヶ峰峠部分から想像するにかなり酷な道であったようだ。

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トンネル上部に残る虎ヶ峰峠旧道を通らねばかつての厳しい峠越えの状態など想像すらできない程、現状は別物の快適な2車線路となっている。道中、警戒標識類のそのほとんどが当時のまま残されているのにヘキサがひとつも見つからなかった。人為的に取り外されたのだろうか?199210月虎ヶ峰トンネルが開通。

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トンネルを中心としてこの2桁県道の線形改良は著しく、あちこちに旧道と思わしき箇所が見え隠れしているが、それも順次自然に帰化するものと思われる。同じように世の男性陣も奥様方からの雷が落ちる前に火遊びはほどほどにしてお家へ帰っていったほうがいい。ごく自然にね。

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