ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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人形峠

 

人形峠の取扱説明書

昭和563月人形トンネルが完成し人形峠は旧道化したが峠にウラン資料館と抜けている林道も派生している事から現在でも利用頻度の高い顔が命の峠である。

 

人形峠[ORRの道路調査報告書]

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

明らかにそれと分かる旧道の分岐点の面積は広大で人形峠への道は2車線である事を想像させるには充分であった。なんて思ったのはもう10年以上も前だろうか。以後旧道しか通った事がなく、いまだに人形トンネルを通過した事がない。当然今回も人形峠取材の為パスだ。現道は追い越し禁止のラインがある方で、あろう事か旧道はここから下りとなっている。

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当初不思議に思うこの構造もちょっと進むとすぐに理解する。旧道より数m高い場所に現道は設けられ旧道は下方からそれを横目に見ながら並走し、やがて浮上した後現道と同じ高さに達した箇所で現道は人形トンネルに突っ込み旧道はそこから一気に左に進路を取り勾配のある坂となり、人形峠目指して登坂を開始する。ターゲットはまだ見えない。

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幾つかのコーナーを過ぎるとスキー場の駐車場でよく見られる道路と駐車場が一体となっているような広大な面積のアスファルトが出現する。見通しの悪い区間であった箇所をごっそり削り取ってしまったようだ。色の濃いアスファルトがそれに該当し本来道路であったのは色が薄い方である。峠の直前に何故駐車場が?と思ってしまうが上記の理由でほぼ間違いないだろう。

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ここが人形峠である。ここまでセンターラインのある2車線で至るのだが峠だけがやたら狭く感じる。浅い切り通しに県境標識が嫌がらせに近い形で設置され大型車同士の離合はスピードダウンし慎重に交わさなければならない程危険な幅員となっている。峠を越えると視界が一気に開け右には舗装林道は延びている。

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なんだか拍子抜けするシチュエーションだ。およそ大半の人が想像する峠とは明らかにかけ離れた状態の人形峠。営業しているのを見た事がない寂れたドライブインが中央に立ちはだかっている。それでも自販機だけは稼動していて何度かお世話になった事がある。画面右にはこの峠を一躍有名にさせたウランに関する資料館があり、その点でも峠の概念を大きく逸脱している。

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半ば観光地とでも言うのだろうか、マイナーではあるが、そこそこ人は訪れる訳でそういった事から人形峠は旧道化した後も現役で供用されていて今後も利用され続けるのは間違いない。峠からの下りは見通しの悪いコーナーの連続で勾配もきつい。

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2車線幅は確保されているもののセンターラインは消え失せ晩秋や早春の朝晩の冷え込みでの路面凍結や冬期積雪時の通行には支障があったのではないだろうか。今でも人形トンネルが何等かの理由で通行止となったとしても充分代用が利く人形峠旧道であるが、峠越えを趣味とする者などにとってはウラン採掘による開発がされ過ぎていて、引いてしまうかも知れない。

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