ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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鵜峠

★★★

 

鵜峠の取扱説明書

この旧道の現役時代を僕は知らない。旧道と化して20年近く経った今、目の前に現れたのは見事なまでに荒廃した国道の行く末の姿であった。想像を遥かに超える状況ではあったがこの国道の真実の姿であり、その現実を額面通り受け止めるしかなかった。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

19863月ここ3桁国道に待望の長大トンネル鵜の田尾トンネルが完成した。1986年と言えばまだ僕はこの世に生を受けていない訳だから、この道との接点はまるでない。戦争を知らない子供達宜しく旧道を知らない子供達といったところだろう。鵜の田尾トンネルから少し下った所に旧道の入口がある。いきなり1.5車線の

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狭い道は四国の酷道らしさ全開で、現道からは全く想像も出来ない状態で僕を迎え入れた。現役時代は当然アスファルトであったのだろうが現在はご覧の通り崩れてきた土砂が堆積し、そこに草木が着床しナチュラリズムの法則に則り未舗装化への道を歩んでいたのだ。旧道と化してかれこれ20年近く経過している訳で、逆に

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この程度の状態で済んでいると思った方が正しいのかも知れない。現状から想像するに、もし未舗装路のまま旧道化していたとしたらとっくの昔に廃道を通り越えて跡形もなく消滅していた事だろう。元アスファルト道路の荒廃としては久々に見る上ネタで何だか訳の分からない新鮮な気分に包まれていた。この道が元国道で、

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車が通行していたという事を全く想像させてくれない状況がとても素敵だ。約20年近く放置されてきたというよりは、20年の歳月をかけて一切の手を加える事なく自然の力に任せて本来そこにあるべき姿に戻したと言った方が正しい様な気がする。役目が終わったからと無関心で忘れ去るのではなく、自然に全てを任せ自然から

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一時期人間が拝借した場所を長い時間をかけて感謝の意を持ってゆっくりと返していこう、そんな感じのする旧道である。鵜峠は低い切り通しの峠で視界は全く開けずしかも狭い。峠のランクとしてはかなり低い部類に入り、実際興味をそそるものは何もない。ただ僕の中でどうしても納得できずに引っ掛かっている事がある。

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それは鵜峠と書いて「うとうげ」と読むのではなく「うのたおとうげ」と読む事である。現トンネル名は「鵜の田尾」であり、それは「うのたお」だから納得がいく。なのに何で鵜という一文字で「うのたお」と読まなければならないのだろうか。鵜から「うのたお」なんて連想できないし、それを認めたら何でもありになってしまう。

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それでは峠名称の秩序を乱す事になる。そう考えた僕はこの問題に終止符を打つべく、且つ誰もが納得できる峠の名称を考案した。「う」でもなく「うのたお」でもない。それはボボタウ峠だ!

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