ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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布施ヶ坂(布施坂)

★★★

 

布施ヶ坂(布施坂)の取扱説明書

199810月に布施ヶ坂トンネルが完成したが布施ヶ坂の高規格道路全体が開通したのがもっと後だろうから時は平成になり尚もこの難所をバスが走っていた事になる。狭い旧道上でマイカーを洗車したり子供達が縄跳びをしていたりと、かつてここが国道であったとはとても想像できないが降格したとは言え現役の県道であり私道のように使われている現状から交通量はほとんどないのだろう。布施ヶ坂は開通以来今が最も静かで平和な時なのかも知れない。

 

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地図を見ていてつくづく行くな国道も改良されたものだな〜と思う今日この頃皆さんいかがお過ごしでしょうか?ここ布施ヶ坂には現在の国道に寄り添う様に細々と県道が延びており経験上これは旧国道で現道が完成し県道に格下げされたのではないかと見ていましたが高知の神であるリョクト氏を始め幾人からの

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タレコミによりここが旧国道であった事実が判明した。布施ヶ坂に向かい旧道と現道は交差点で分離した後現道は緩やかに登坂を開始する。対し旧国道は何事もなかったかのように川沿いを平行移動するだけだ。目に見えない勾配はあるのだろうが単車で走っている分には特に上っているようには感じない。これがチャリだと話は

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別で1度の傾斜でも敏感に感じ取るのだろう。足という人力駆動にとってその後の布施ヶ坂は容赦なく牙を向く。旧国道沿いには民家が密集し、しかも狭い。現状から信じられないがタレコミによるとここをバスがダンプが当たり前の如く交互通行していたという。どうしてそのような非人道的な行為が可能なのだろうか?だって

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国道なんだも〜ん!現道は計算され尽くした精密機械の如く正確にしかも安全な基準で布施ヶ坂へと向かう。旧国道からは谷を挟んだ向かい側にその姿がはっきり見て取れる。いくつもの橋とトンネルを繋いだ高規格道路は完成当時まるで高速道路のように思えたに違いない。それは旧道とはあまりにもかけ離れた次元の違う造り

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だからだ。対し旧道と言えば布施ヶ坂へと何事もなく平行線を辿っていたのに突如何かを思い出し狂ったかのような九十九俺の連続で峠に至るのだ。茶畑の間を縫う風光明媚な景色とは裏腹にまるで830日になってふと宿題を全くやっていなかった事に気付き狂乱し白紙のドリルに適当な数字を埋めていく一夜漬け状態だ。

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嵐のような急坂を上り詰めると峠には一軒の民家があった。峠の茶屋でもなさそうだが人が住んでいる。峠からは今来た谷で大きなV字が見渡せ右に旧道左に現道が同時に見える。布施峠とされていないのもこちら側は緩やかに下るというより至って平坦であり村界で土地そのものの高低差が激しく峠を越えるという表現は適当で

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なく、下るか上るかである。だからこそ布施ヶ坂と呼ばれるのだろう。現道の中心となる布施ヶ坂トンネルが見えるがあそこに吸い込まれたらひたすら下り続ける訳でこれがホントのダウンロードと言える。

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