ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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戸波浦峠

★★★

 

戸波浦峠の取扱説明書

戸波浦トンネルの開通が20003月だからまだ完成して日が浅いこの県道もかつては鬼のような道で、半泣き本泣きは当たり前でありとあらゆる液体垂れ流しとなる程過酷な峠越えであったのは確実だ。僕はこの道の現役時代を残念ながら知らず、現地へ訪れるまでは県道の旧道ではなく林道なのではないか推測していた。しかし現場検証により疑いようのない証拠が残されており残念ながら県道であった事が確定となった。峠の名称が不明であったが便宜上戸波浦峠とした。

 

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太平洋とダイレクトに繋がる土佐湾は外海らしく荒々しいイメージで、キャンプ禁止の桂浜で強引愚マイウェイにて性懲りも無くテントを張ろうとするのだが、その度強風に煽られ何度飛ばされて逝きかけたか分からない。結局キャンプ禁止と言われなくとも撤収する事になる。シーズン中は取締りも厳しいようだが流石に真冬は緩いようで年末年始の桂浜には

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チラホラとテントが張ってあって同じような連中が集まってくるようだ。ところが海沿いなのに強風に煽られる事のない穏やかな場所もあるんだなこれが。それが高知でもお気に入りのコースのひとつである横浪黒潮ラインが走る浦ノ内湾である。もろ外洋の影響を受ける土佐湾と違って浦ノ内湾は完全な内海であるからそこだけは別世界で通年穏やかである。

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海に張り出した横浪半島を突く県道47横浪公園線は景色の素晴らしさと心地よいワインディングロードが続き土佐っ子にも人気のエリアだと思われる。たまに横浪黒潮ラインで一人珍走団を見かける事があるが、隊列を組んでいる時とは違い、その姿は田舎の単線を走る乗客もまばらな1両編成の車両と被ってしまい哀愁さえ漂っている。県道47横浪公園線には

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表と裏の二つの顔がある。風光明媚な内海と荒々しい外海に挟まれた横浪半島を豪快に突くワインディングロードという表の顔とは全く別の顔を内陸部に秘めているのだ。今でこそ戸波浦トンネルによって全く苦労する事なくこの県道を正確にトレースする事が可能となったが、トンネルが開通する以前は出来るなら通りたくない横浪半島とは違った絶叫コースであった。

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県道47横浪公園線を正確にトレースする事はある意味二度おいしい道とも言える。まあ何せ単車で通っても対向車が現れたら慌ててしまう程の狭さで、ガードレールも極たまにサービスで付いているような具合でほとんどは慎重なハンドル操作が要求される上級コースであると言っても過言ではない。しかもこれで主要2桁県道であり、車内ではお父さん

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どうなってるの?絶対道間違えてるよ〜という家族の悲痛な叫びもむなしくそこにはヘキサが容赦なく登場し、ここは県道だよ〜んとしっかりとアピールしているのだ。まあ途中でヤバンゲリオンと気付いた所でUターン場所もないので引き返しは不可能なんだけどね。そう、この県道は引き返しが限りなく不可能に近いのだ。離合場所は皆無で峠でやっと対向車が

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交わせる程度である。勿論強引に転回しようものなら脱輪は必須だ。峠も切り通しの完全1車線で峠越え区間は完全なる激狭道なのだ。対向車が交わせない峠道にして交互通行という信じ難い県道であるが、そんな事はお構いなしに道中にはグリーンピアまであと何kmと定期的に案内板が設置されているという場の空気の読めなさも堪らなく好きだ。

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