ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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味見峠

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味見峠の取扱説明書

19813月味見トンネルが完成し没後15年が経過した味見峠を初通過した際僕の目に映ったのは明らかな廃道であった。そして何年かの間に経験を積み再び僕の目に映った味見峠は廃道などではなかった。もし昔と同じ様に映ったとしたらORRの明日はなかった事だろう。

 

味見峠

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

96年からの調査開始以来ここ味見峠は一度たりとも手入れが成された事はない。少なくとも僕の記憶が確かならば。初通過の際はかなりときめいたのを覚えている。路面はV字に抉れ半分以上が消失していたり、巨大な岩が道のほとんどを塞いでいたりと当時の僕にとってはかなりのアドベンチャーコースであった。以来数回に渡り

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ここを訪れてチェックしているが全く変化がないどころか荒廃の一途である。昔は僅かに確認できた四駆の轍さえ完全に消え失せていたし、オフロードバイクの初心者でも頑張れば何とかなるかなレベルであったコースが今ではすっかりヤバンゲリオンとなっている。バイクのタイヤ痕でさえ僅かながら確認できる程度である。

味見峠

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そしてお約束の藪漕き区間の始まりだ。アテネ五輪藪漕ぎ代表としてはボディソープにビオレUなど使わない。当然植物物語に決まっている。携帯用のちっこいのを常時持ち歩いているが、取材中にどんどん減ってくる訳で水を足して薄める事によって何とか持たせようと試みるが、それもいつしか限界に達した時は目の前に

味見峠

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立ちはだかるこの植物達をもぎ取り、ちっこいボディソープの容器に無理矢理詰め込むのだ。これで補充は完了。天然の植物が混入した植物物語は真の植物物語へと進化した訳である。それを繰り返している内に純度100%の植物物語が完成する。が、残念な事に全く泡立たない。ほとんど青汁である事に僕は最近になってやっと

味見峠

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気付いた。で、ここが味見峠である。切り通しの峠で完全1車線につき峠での車同士の離合はできない。しかしその前後には待避所が設けられており、当時はそれで充分機能していたのかも知れない。峠に至るまで車は完全に無理な程の荒れ様で、相変わらずのアドベンチャーコースではあり、全くオススメできる代物ではない。

味見峠

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味見峠を越えるとすぐに路面状況は一変する。何と真新しく整備されているのだ。広場まであるちょっとした公園のようになっている。この整備は今に始まった事ではなく、随分前から成されてはいたが、今もって峠を境に片側だけしか整備していないという事は味見峠までの片方のみ生かしもう片方は廃棄という事なのだろう。

味見峠

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後何年通り脱け出来るのだろうか?おっと、ひとつだけ言い忘れた事がある。これだけ荒廃している味見峠だが、その肩書きは主要2桁県道である。現在の交通量からそれは全く想像がつかないのだが。

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