ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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勢至堂峠

★★★

 

勢至堂峠の前説

1km以上の長大トンネル勢至堂トンネルによって現在は快適にスルーできるが旧道も健在で1.5車線のヘアピンの舗装路で峠を越えます。

 

勢至堂峠

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

この道を通るのは実に10年ぶりではないだろうか。当時の記録がないので定かでないがかなりの急ぎ旅での峠越えで時間のロスという印象で強く残っている。当時トンネルを含む新道工事もほぼ完了しているように見えているのに旧道かよという苦い思い出である。何の為に急いでいたのかはさっぱり思い出せない。

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今回も旧道の取材であり現時点で勢室堂トンネルを通過した事がない。現道と分岐すると道は現道としばらく並走するがやがて見えなくなり旧道らしい佇まいで杉木立の落ち着いた雰囲気になります。幅員は概ね1.5車線ですが安定しておらず広狭混在で離合困難箇所も一部存在します。

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勢至堂峠730mに到着です。峠前後は2車線幅確保されていますが駐車スペース、自販機、茶屋など無くただ通過するだけの峠です。傾斜の緩い広めに開削された切り通しの峠で360度視界は開けません。二度と活気が戻る事のない静かになった勢至堂峠だが旧道となった今でも細々と訪れる人がいるので救われている。

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ヘアピンの連続でこの狭さでは大型車との離合にはかなり神経を使った事でしょう。冬期の通行にも支障があったに違いない。現在は1km以上もある勢至堂トンネルによって全くストレスなくあっと言う間に通過する事ができ、かつての使えない国道も今は昔、快適な国道へと生まれ変わっています。

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全区間において崩落箇所や決壊箇所は見当たらず整備が行き届いており現在も開放している事からこの旧道はこれからも供用され続けるようです。捨て去られる峠もあれば生き延びる峠もあり全ては行政の手に委ねられており予算の都合や認識不足の施策などにより道の運命が変わると思うと哀れでなりません。

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この旧道は途中に名水が湧き出ていて、水を汲みに来る人の為に旧道を生かしたのでしょうか。取材時も数台の車が路駐して順番待ちしていました。199411月勢至堂トンネルの開通により時間短縮が図られるとともに冬期の安全な通行も確保され利用者には数々の恩恵をもたらした事でしょう。

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時間に余裕のある方は旧道をのんびり散策するのも現役時とは違う新鮮な感覚で新たな発見があるかも知れませんね。

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