ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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★★

 

楠峠の前説

山形県でも比較的日本海側にある山間部の3桁国道の旧道にある峠で近年全体的に改良が施され酷な区間もあと僅かである。かつての国道の峠はどのような状態だったのだろうか?

 

楠峠

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県内でも日本海側にある3桁国道の旧道で近年まで現役で供用されていた楠峠旧道の入口です。現道はこの分岐から橋を架けており全くの新ルートとしてトンネルで抜けています。現在も使われているのでしょうか通行止め措置は取られておりません。

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分岐にはこれといった目印はありませんがトンネルまで到達してしまえばそれは行き過ぎという事でおのずと分かるはずです。幅員は完全1車線と1.5車線を断続的に繰り返します。印象的には3桁国道としてはとても狭く交通量が少ないとはいえ現役時は苦労した事でしょう。山肌に沿って見通しの悪い区間を上ります。

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普通車同士が何とか離合できる箇所もありますがガードレールもなく冬期は当然通行止めとして晩秋の朝晩など路面凍結時など厳しい行程であったことでしょう。楠峠に到着です。峠から今来た方角は眺望がとても素晴らしく車数台が駐車できるスペースがあります。茶屋などの廃屋なども見当たらず何もない峠です。

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楠峠には大きめのブロックが3個あり車の進入を拒んでいます。この先は路面決壊でもしているのでしょうか。強固なゲートでもないのでブロックの間からすり抜けて行けるようなのでバイクで行ける所まで行ってみます。車でいう石縛峠みたいなものでしょうか。日当たりの悪い細道を下ります。

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五十川までは谷筋のきつい勾配をほぼ直線的に下ります。こちらも見通しの悪い11.5車線で除草など手入れされているようで廃道ではないようです。崩落箇所や決壊箇所も全くなく、峠のブロックは何が何でも通さないという事ではなくなるべくなら通ってほしくないという意味だったのかも知れません。

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五十川沿いに出てからは幅員も広くなり高低差もほとんどない田んぼの脇を進みます。この辺りは現在でも耐えうる区間ですが峠の極細道を体験した今、新道への切り替えも当然と言わざるを得ません。旧道上に店がある訳でもなく新道切り替えによるリスクはほとんどないはずで、こういう道こそ早く造るべきでしょう。

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現道に合流です。199511月楠トンネルの完成により交通の安全は確保され冬期の往来も叶姉妹となりました。

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