ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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月見林道(月見峠)

★★★★

 

見林道(月見峠)の取扱説明書

サロマ湖から遠軽へ向かう途中にある月見峠を越える月見林道は極上のフラットダートで峠前後からの眺望は素晴らしく距離さえ長ければパーフェクトであった。

 

月見林道(月見峠)1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

道道244遠軽芭露線の芭露峠が舗装化されていて、そこを通っても面白くないのでサロマ湖から遠軽市街地へ抜けるのに通常僕が利用する道がこの月見林道だ。道道と分かれた後もしばらくは舗装路が続き、やがて十字路に差し掛かる。ここが月見林道の起点となる。林道標識が設置されている事、1本の目立つ木が立っている事、ほったて小屋がある事で

月見林道(月見峠)2/ORR

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この分岐を見過ごすとか道を間違える事は有り得ない。月見林道を最初に訪れた理由は街へ抜ける為ではなかった。地図に記載されていたのは月見峠という峠の名称のみで路線名称はもとより舗装か未舗装かさえ分からなかった。ただ僕は月見峠という響きに惚れた。いったいどんな峠なのだろうか?アスファルトなのか砂利道なのか?思い立ったが吉日の

月見林道(月見峠)3/ORR

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ことわざにもあるように現場へ急行するのが一番だ。もう日も暮れかかっていたが遠軽の町へ抜けるだけだからたいした事はないと軽く考えていた。舗装路だろうと決めてかかっていていたのであっという間に町まで抜けられると思い込んで、のん気に構えていたのだが十字路に差し掛かった瞬間状況が一変する。道道と分かれても舗装路が続いていたのに

月見林道(月見峠)4/ORR

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突如十字路で三方向共に砂利道となってしまった。それはそれで嬉しい誤算ではあるのだが何しろ夕暮れ時だ。もたもたしているとあっという間に真っ暗になってしまう。焦ると同時に冷静に記録に留めようとする自分がいた。何しろ初めて尽くしだから距離も未知数だし抜けられるのかも分からない。しかしせっかくだから画像に収めたい。しばらくその葛藤が続く。

月見林道(月見峠)5/ORR

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結局撮影は分岐と峠と他数枚程度に留めたが、その判断は正しかったと思う。何故かと言えば遠軽の街外れに辿り着いた頃には完全に闇に支配されていたからだ。それに計算されたかのようなグッドタイミングで峠に差し掛かり、月見峠から見る沈みゆく夕陽はまた格別であった。月見峠は想像以上に巨大な切り通しで僕を迎え入れた。夕陽が山の向こうに

月見林道(月見峠)6/ORR

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隠れるのを見届けて僕は一目散に遠軽の町へと滑り降りた。実は今回の取材は当時のシチュエーションに限りなく近い状況で、数年の時を隔てて時期時刻共に非常に酷似しており、偶然だが若かりし日の僕が見た月見峠越えの様子を忠実に再現した構成になっている。月見峠という名称から本来は満月の夜に月見峠を訪れてみたいと思っているのだが

月見林道(月見峠)7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ただでさえ林道ナイトランは危険なのに北海道の林道を単車で夜間走行となれば狂気の沙汰であり、四駆による完全武装状態でいつか挑んでみたいと思っている。月見林道は峠越えの極上のフラットダートで幅員も広く景観も素晴らしい。極上林道の条件は全て兼ね備えているが、唯一ケチをつけるとしたら距離が短い事だけだ。

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