ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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雨霧林道

 

雨霧林道の取扱説明書

いまだに未開通となっている道道1088夕張長沼線の代役となっている雨霧林道。しかし一般車の通行には無理がある路面状況で、四駆やオフローダーも林道を抜けた時点で泥まみれは必須だ。峰越えの距離的にも走り応えのあるミドルダートだが極悪の路面状況と山頂付近からの景色も特筆すべき点はなくそれなりの評価に落ち着いた。

 

雨霧林道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

林道と言っても世の中には様々なタイプがあり、山仕事専用で切り開いたものや当初から観光用として通したもの、また生活道路であったり集落間を結ぶ連絡林道であったり一筋縄では行かないが、ここ雨霧林道は道道の未開通部分の代替ルートに該当する林道である。竜仙峡を通る国道をパスして僕は雨霧林道をよく利用するが、この林道読んで字の如く

雨霧林道2/ORR

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よく霧が発生する。これまで濃霧の発生率は実に50%だ。そのおかげで雨霧山を散々彷徨った経験がある。勿論今では把握しきっている雨霧山も初回は散々な目に遭った。砂利道に入った辺りまでは良かったのだがグングン標高を上げていくとやがて待ってましたとばかりに霧が発生し山頂近くでは10m先も見えない程の濃霧にやられ路肩からあわや脱輪寸前という

雨霧林道3/ORR

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状況に半泣き状態で僕は濃霧の雨霧山を彷徨った。雨霧山にはどうしても間違え易い分岐が山頂付近に1箇所あるのだが、お約束通りまんまと支線の罠に嵌り、散々先の見えない泥田のような路面を走らされた挙句最後は行き止まりとなった地点で僕は本泣きとなった。酷い濃霧で分岐まで戻ったとしても分岐という事に気付かないまま山中を迷走する可能性がある。

雨霧林道4/ORR

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その時は冷静さを失いかなり焦ったのをよく覚えている。問題の山頂付近の分岐がこれだ。ヘアピンコーナーのように回り込んでいるのが本線で手前が支線なのだが、この地点まで濃霧の中やってきて方角が全く分からない状態で現れる分岐は恐怖以外の何者でもなかった。この分岐だけならまだいい。もしその先にまた分岐があれば僕は確実に意識が遠のいて

雨霧林道5/ORR

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間違いなくあのワードを叫ぶだろう。しかし僕は耐えた。頑張ったよ母さん。廃道でもないこんな柔な道で緊急警報を自らの口で発令してなるものか。しかし辛い、何がそんなに辛いのか。それは雨霧林道が全道程の半分以上泥田と化した完全マディコースだからだ。それは今でも全く変わらぬご愛顧で皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておられている。

雨霧林道6/ORR

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何とも軟弱な地質で、崩れては退かしの繰り返しで今日まで至っているようだ。故に路面状況は雨後ともなれば最悪で、林道を抜け切った時には泥だらけなんていうのは必須で無事抜けられただけでも儲けものだ。ある程度下界まで降りてくると路面にも砂利が撒かれ安定してくる。その付近で数ヶ所分岐があるがこれがまた分かり辛い。それでも複雑に入り組んで

雨霧林道7/ORR

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いる訳ではないのでシラミ潰しのローラー作戦を展開すればいつかは抜けられるし、勘のいい方は初めてでも一発で抜け切れる。但し雨霧林道はチェーンゲートが設置されていてこれまでのゲート開放確率は50%であり、常時開放している訳ではない。道道1088夕張長沼線の未開通部分をカバーする雨霧林道は公園の砂場遊びが大好きだった人には堪らない林道である。

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