ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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芋川隧道

★★

 

芋川隧道の取扱説明書

中山隧道を筆頭とする隧道のメッカにある3桁県道芋川隧道。現在は廃道となり一部私有地と化している事から通り抜ける事はできないが坑口だけでも見る価値はあります。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

R291中山隧道の目と鼻の先にある3桁県道に芋川隧道はあります。国道との分岐から県道を上ってくると芋川トンネルが現れます。トンネル手前に旧道が右手に伸びておりいよいよ芋川隧道が視界に入ってきました。緑色の布切れのある箇所が芋川隧道です。早速近づいてみます。

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これが芋川隧道です。まあとにかく小さいです。大型車が通れる芋川トンネルと比べて比較したらあまりにもショボいこの姿。これでも3桁県道である。坑口にはしっかりと扁額もあり制限標識も当時のまま残っています。蔓は垂れ下がりビニールシートに覆われ無惨な姿である。

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内部進入を試みるがすぐに扉が設置されていて現在は私有地になっているようです。鍵がかけられておらず恐る恐る覗いて見ると「見ーたーなー!」とアミダババアは出てこないのでご安心下さい。内部はきのこ栽培に利用されていました。廃隧道の再利用ではよくある使われ方です。

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反対側です。近代的な芋川トンネルも内部は1.5車線で大型車1台がやっとの幅で長さは400m以上もあり内部でカーブしている為見通しも悪く決して快適なトンネルとは言えません。だがしかし芋川隧道と比べてほしい!へっ?芋川隧道が何処に写っているか分かんない?真隣にあるじゃないちっこい穴が!

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見よこれが芋川隧道だ!こちらはまったくの放置プレイである。蔓は上部から延び放題で垂れ放題、周囲の雑草も全く手入れされておらず、ここが隧道である事はなかなか気付かないだろう。昼尚近づき難いこの姿。制限標識、扁額共にこちらも僅かに確認できますがこの世のものとは思えない。

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早速内部潜入を試みる。坑口付近はコンクリ仕立てになっており崩落などは考え辛い。こちらは廃止直後から全く使われた形跡がなく内部は長い月日をかけて熟成した泥沼が待ち構えている。赤茶けた泥は深さ15cm程度ありスニーカーなら埋まってしまう。照明類は現役時から設置されていなかったようである。

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内部は普通車1台がギリギリガールズで歩行者との離合も困難を極める幅員である。路面はかろうじてコンクリが敷かれており、もし未舗装路だったら歩行も困難な程泥沼と化していた事だろう。中央部に仕切りがありそこから先は私有地です。199111月芋川トンネルの開通により現在は半廃道半私有地と化しています。

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