ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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魚見隧道

 

魚見隧道の取扱説明書

魚見隧道は海沿いの国道402号線に存在する隧道で断崖絶壁にある旧道部分も含めてかつての旧国道とは信じられない様な場所に存在する。

 

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越後七浦シーサイドラインと呼ばれ奇岩奇勝の連続する素晴らしいワインディングロードであるがこんな所にも廃隧道が何げに存在している。市販の地図からは完全に抹消されているが現地を通るとまず気付かない人はいないという程国道沿いに接している。当たり前だろうここ国道402号線の旧隧道なのだから。

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魚見隧道という名は現地へ行けばすぐに分かる。断崖絶壁の先には小さな灯台がありそこは角田岬と呼ばれている。ここから漁師達が魚群の陰を見つけて漁をしていたのではないだろうか。静岡の観魚洞隧道も全く同じ様な地形にあり日本にはこのような箇所は五万とあるに違いない。現道は岩壁を豪快に切り通しており僅かに中央に

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残ったおにぎりのような岩山の海側を半円に描かくように旧道が残っていますがここがかつて3桁国道であったとは信じ難い程厳しい行程であり現状は荒廃しきっていて国道と思えないのは勿論道路であった事も想像がつかない状態である。その先に問題の魚見隧道がある。新旧トンネルが並んでおり気付かない人はいないだろう。

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新トンネルは19783月に開通し新魚見トンネルとはならず角田トンネルと命名された。これは角田岬から取ったものであるが、ならば地名が冠されていない魚見隧道はいったいいつ頃造られたものなのだろうか?1978年に現在の角田トンネルが竣工しこれとて25年が経過している訳で決して新しい訳ではない。

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完全1車線の幅しかなく坑口はコンクリで覆われているがこれとて後付けかもしれない。扁額も深緑色をした独特のものであり塞がれている現在内部を窺い知る事はできないがもしかしたらテボッチャーであった可能性も否定できない。だが周囲には民家などなくましてここが旧街道であったという事も聞いた事がない。

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ただ弥彦山が近くにあり古くから信仰があった地域である事は確かだが内陸部には主要道がいくつもありこの断崖路に車道を通したのはそんなに古い時代ではないのかも知れない。反対側であるが全くの森となっていてどこに魚見隧道があるのか判断ができない状態である。ある程度の位置は想像できるがこの状態では手が出ない。

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かろうじて坑口の一部が確認できたがこれ以上近づいて画像に収めても何を写しているのかもわからず春秋の時期に再調査しなければならないだろう。旧道へのアプローチは全く断たれておりその存在さえも普通なら気付く事はできない。反対側が出来過ぎであり本来廃隧道とはこのような状態の方が相応しいのかも知れない。

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