ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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割石隧道

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割石隧道の取扱説明書

割石隧道はJR線と並走する県道9号線の旧道にあり現在は新トンネルにより快適にスルー出来るが現在どのような措置が施されているのだろうか?

 

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富士川と平行して走る2桁国道と山ひとつ隔てて並走するここ県道9号線はJR線と交錯しながら山間部を走ります。JR線も県道もトンネルで峠を抜けていますが特別険しい峠ではありません。現在は1km以上もある長大隧道の新割石トンネルで抜けておりますが今では旧道となった割石隧道がかつては主役でした。

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現在どのような措置が取られているのでしょうか。全線2車線の旧道峠道を上ってくるとヘキサがまだ残っていました。通行止め措置も取られておらず通行可能なのでしょうか。ヘキサの先に隧道坑口が見えます。峠に到着です。新道建設に疑問符が付くような立派な2車線路の旧道ですがどこが問題だったのでしょうか?

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出ました!坑口手前でセンターラインが途切れるインチキ2車線の知らねっす構造です。大型車とバイクの離合がやっとで普通車同士もかなり神経を使う幅員です。坑口はコンクリで一見特徴がないように見えますが干乾びたミイラのような状態でいい味出しております。扁額も解読可能な状態で保存状態は良好です。

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この狭さでは新道建設も致し方ないでしょう。現在でも何故か照明が点いたままです。1km以上もある新割石トンネルに比べ割石隧道は100mジャストミートです。一見きれいな曲線のコンクリ隧道に見えますが若干ゴツゴツしておりテボッチャーにコンクリ噴きつけ薄化粧ではないでしょうか。

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反対側です。扁額が隠れてしまっていますがこちらもきっちり解読可能です。坑口が歪な曲線で表面のコンクリの色が明らかに違い元々はテボッチャーだったのを改修したように見えます。現在の交通量からは考えられない狭さで利用者は新トンネルの完成を待ちわびた事でしょう。

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石組みの側壁がいい味出しています。現役時とは違い手入れがされていないのか隧道上部の竹藪も荒れ果てています。垂れ落ちてきた竹がまた何ともいえない演出効果を発揮しています。隧道を抜けるとまた立派な2車線路が復活し見通しのいい緩やかなカーブで現道へと下ります。

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昭和343月竣工の割石隧道は新割石トンネルにその座を明け渡したかのように見えましたが実は現役バリバリでした。

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