ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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神戸隧道

★★★★

 

神戸隧道の取扱説明書

信州峠1470mを経て長野へ至る県道610号線にお宝隧道がある。とても小さな隧道であるが現在でも通行可能であり潰さないどころか保存に取り組む姿勢は高く評価されていい。

 

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ラジウム含有量世界屈指の増富温泉からほど近い場所を通る県道610号線に神戸隧道はある。現在は2車線の快適な道が続くがかつては峠の小さな隧道を通る事を余儀なくされた。旧道との分岐からは九十九俺になって伸びているガードレールが確認できる。ここが旧道であったのは遠い昔の話ではない。むしろ最近と言った方が正しい

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のかも知れない。1.5車線から2車線の幅員を断続的に繰り返し勾配のある急坂で峠の隧道に到達します。距離はたいした事はないがやはり冬期の通行には支障をきたした事だろう。19973300m超の神戸トンネルが開通し地元住民のみならずこの県道610号線を利用する人々はさぞかし喜んだ事であろう。新トンネルは2車線の

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快適な道路として生まれ変わり峠越えの煩わしさと離合の問題を一挙に解決した。神戸隧道の坑門はコンクリで覆われているが古くはなくむしろ新しいと言った方が正しい程で石垣の古さとはミスマッチである。近年手が加えられたとしか考えられない。黄色い制限バーは一部錆付いておりこれは昔からあったようだ。

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普通車1台がやっとの神戸隧道はどう見てもバスが通れない。マイクロバスがやっとであろう。内部で歩行者と車のすれ違いも厳しかったのではないだろうか。内部も綺麗なコンクリで覆われており最近補修された事はほぼ間違いない。短い距離なのに照明が2灯設置されているがこれも後付けだろう。以前の姿は想像するしかないのか?

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やってくれました!見事なまでの石組みの立派な坑門がそこにはあった。肌色や白い石が斑に配された坑門は凹凸があり綺麗に整っていない事が手造り感を増してひとつひとつ丁寧に積み上げたであろう先人達の苦労が見て取れる。反対側から消え去っていた扁額もしっかり残しておりこちらの坑口はわざと手を加えなかったとしか

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考えられない。竣工当時は石組みであったであろう側壁は崩落の危険性が高いのか実際崩落したからなのか近代工法により補修されている。神戸隧道内部はテボッチャーだったのか石組みだったのか気になる所ではあるが旧道化した神戸隧道を塞ぐ事なくしかも片側坑口を当時のまま残した事は賞賛に値する。

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神戸隧道は今も現役であり、その価値が認知されていた事実は後年評価される事になるだろう。

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