ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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無患子隧道

★★★

 

無患子隧道の取扱説明書

鉄柵により封印され過去のものとなった県道55号小松辰口線のボトルネック無患子隧道。将来何らかの形で再利用する事があるならば、すぐに柵を撤去できる状態であり、復旧は楽勝である。無患子隧道の鉄柵による封鎖は土砂で埋めたりコンクリで塞いだりと先人達の偉業を無視する無能な行為に比べたらはるかにマシである事に気付かせてくれる。

 

無患子隧道[ORRの道路調査報告書]

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

現道の無患子トンネルが見えるその手前新築の家が建っている箇所が旧道との分岐である。新築の家は完成後ご主人が気に食わなかったらしく、早くもぶっ壊す為に重機がスタンバっている。犬が不審人物発見!とばかりに吠えまくっているので、さっさと旧道へ急ぐ。極狭の完全1車線で森の中に吸い込まれるとすぐに

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隧道が僕の目の前に現れた。常人の感覚では若干不気味ではあるのだが、異様という程ではなく一種独特な雰囲気でそう、しいて例えれば水木しげる作品に登場するような感じの妖しさだ。お化けよりは妖怪が登場しそうな感じなのだ。もっと分かり易く例えればつんく♂かと思ったら上沼恵美子だったみたいな。

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しかも流れている曲は犬神サーカス団とか。まあとにかく常人が1人で来るには日中でもちょっと気が引けるような無患子隧道であるが、旧道化したのがつい最近であったという事が現場の状況からしてとても信じられない。いくらコンクリで後年改修されているとは言え、それはまるで森林軌道から転用されたかのような

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小さな小さな穴であり、1999年11月無患子トンネルが完成するまで現役で供用され続けてきたのだ。しかも驚くなかれ、この道の肩書きはこう見えても主要二桁県道である。ぶっちゃけ歩行者と普通車の内部離合は不可能アルヨ!しかも距離長いアルヨ!インチキ中国人を出さずにはいられない無患子隧道は常識的に

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あってはならないアカン子隧道であったのだ!こんな状態でつい数年前まで密かに現役で供用させていたなんて許されるはずがない。無患子隧道についてはアカン子隧道隠匿罪で立件できるかどうか現在検討中である。さてここでお気付になられた方もおいでだろう。上の画像からの流れで言えば次は出口ではないのかと。

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しかし出口どころか現道との接続部まで来てしまっているではないかと。無患子隧道は何故か片方だけしか開放されていなかったのだ。僕は霧に包まれた長いトンネルを抜け、出口に設置してあるゲートを開けようとしたが何とした事か、進入口はお入り下さいとばかりに全開であったゲートも出口では、がっちり鍵がかけられて

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いたのだ。これもアカン子隧道と呼ばれる要因のひとつである。こちらの坑口は竣工当時のままと見てほぼ間違いないだろう。巨大な扁額が特徴だ。片側だけでも昔のままの姿で残した事、埋めずに鉄柵だけで封鎖した事から好感が持て今回の立件は見送る事にした。

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