ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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細尾隧道

★★

 

細尾隧道の取扱説明書

世界文化遺産である合掌造りのある五箇山。ここ3桁国道五箇山トンネルの完成でとっくの昔に忘れ去られた旧道の峠に小さな隧道がある。五箇山トンネルとはとても比べ物にならないが現在でも現役で通行可能である事は賞賛に値する。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

昭和56年10月この豪雪地帯にある国道304号線に全長3km超の五箇山トンネルが完成し冬期の往来も可能となる。現在とても3桁国道とは思えない程立派な道だが五箇山トンネル完成以前の旧道にひっそりと小さな隧道が存在する。しかも真夏でも背筋が凍る姿をしているという。果たして細尾隧道とはどのような

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お姿をしているというのだろうか?山肌を縫うように徐々に高度を上げてくると現れました。細尾隧道です。隧道手前はすぐカーブになっていてカーブミラーが設置されてはいますが現役時は気苦労したのではないでしょうか?隧道手前から袴腰林道が派生しています。

袴腰林道へ進む

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おどろおどろしいと聞いてはいましたが全くの拍子抜けです。小さいながらも立派な坑口です。どう見てもここ数年内に改修工事をしたようにしか見えません。ローカル国道にありがちな小さな隧道ですが特徴はその細さでしょう。旧国道としてのこの細さは棚橋隧道を連想させます。

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内部に照明類は一切ありません。長さもさほどあるわけでもなく必要性は感じません。幅員こそ普通車1台がぴったし程度ですが高さが充分過ぎる程あり恐怖感、威圧感は全くありません。中央に排水設備が設けられておりますがどう見ても真新しいです。内部も真新しいコンクリで覆われています。

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数年前に訪れていればおどろおどろしい隧道だったのかも知れませんが現在では小奇麗なミニトンネルとなっています。両方とも扁額は設置されておらず、ここが細尾隧道という事は地図でしか確認できませんでした。

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細尾隧道のみが真新しく生まれ変わり隧道を出てからは昔のままの状態で残っており苔生したコンクリがかつては幾多の人々を震え上がらせた隧道であった事は想像に難くありません。現在でも夜中に訪れればこの小ささだけでも充分逝けます。旧道はスキー場脇を通り現道と合流です。

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左が五箇山トンネルで、右が梨谷トンネルと長大トンネルに挟まれたとても深い谷です。真新しくなっていたのは残念ですが塞がれるよりマシという事で納得する事としましょう。

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