ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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山の神隧道

★★★

 

山の神隧道の取扱説明書

山の神隧道は全面コンクリの正直面白味に欠ける隧道ではあるが、1点だけは好感が持てそれが評価をぐっと上げる要因なのだが、遠くから見た不気味さもなかなかパンチが効いていてよろしゅうございます。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

久しぶりに訪れた山の神峠の隧道手前の広場は特に変わった様子もなく僕を迎え入れた。車が数台は駐車可能なスペースを有していて晴れていればここからの眺めも充分堪能する事が出来る。勿論単独での訪問となれば話は全く別で背後に控える山の神隧道に威圧感に景色どころではないはずだ。ここまで砂利道を

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上り詰めてきてやっと峠に達したかという安心感を抱くはずが、目の前に立ちはだかる得体の知れない穴にショックを隠せないだろう。誰が見ても不気味な面持ちで、山の斜面にぽっかりと開くキモい空洞という印象の山の神隧道。正面から見ればコンクリ製の割としっかりとした造りの隧道である事が分かるが内部は離合

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不能な完全1車線で、普通車と歩行者の離合さえ危うい幅員である。坑門は至ってシンプルなコンクリ製で読み取り辛いが扁額は埋め込まれている。坑門そのものには全く見るべき点は無い、しいて特徴を挙げれば道路隧道にしては珍しく馬蹄型をしている事か。鉄道からの転用路線で馬蹄型隧道を見掛ける事はあるが

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生粋の道路隧道では珍しいのではないか。内部は全面コンクリのこの場所に似つかわしくない程近代的な造りだが山の神隧道の一番の特徴はこの内部にある。ご覧頂いてお分かりかと思うが路面がダートなのだ。坑門から内壁に至るまでその全てがコンクリによって覆われ最早近代的な一般のトンネルと何等遜色がない

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山の神隧道唯一の忘れ物、それが路面の舗装化であった。正直初見ではそのギャップに驚かずにはいられなかった。内部に大きな水溜りがあるのもそのせいだ。もし内部の路面が舗装路もしくはコンクリが打ってあったならば評価は最低ランクであったはず。しかし山の神隧道は我々の期待を裏切る事はなかった。

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内部は大きな溜池があり、やがてそれは湖となり最後は水没隧道となる可能性は充分で、現在でも恐怖感からエンジン全開のフルスロットルで一気に抜け切ろうとすると山の神隧道を抜け切った時には泥だらけになってしまい転倒も含む危うさを秘めている。隧道内で一人ひっくり返ったが最後、心肺停止は免れない。

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チャリ歩行者にとってはかなり辛い状態ではあるが何故か山の神峠は遊歩道の一部に組み込まれているらしく、その割には内部は未舗装だわ照明はないわオマケに坑門周辺が植物の餌食となり威圧感全開だわで至れり尽くせりの豪華版となっている山の神隧道はテボッチャーでないのが非常に惜しまれる物件である。

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