ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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門前隧道

 

門前隧道の取扱説明書

滋賀との県境に近い交通量が非常に多い3桁国道にある門前隧道。リストラされたばかりだがこれからどのような措置が取られるのか注目である。

 

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天下分け目の合戦で有名な腋ヶ原を走る3桁国道に門前隧道が立ちはだかっているのが見えます。大半の市販の地図には記載されておりませんが国土地理院の地形図にはしっかりと記載されています。当初ここに隧道が存在する事も知らずに通過する予定でした。

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ところが近づいてみると辺り一面切り崩され仮設道路まで出来ているではあ〜りませんか!そこでヘナリワン緊急停止。早速取材態勢に入る。現在工事の真っ只中で現場にヘナリワンごと入る事はできない。当然徒歩にての取材となる。ショベルカーやダンプがひっきりなしに動いています。

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門前隧道はコンクリで出来ており現役だったら見向きもしない造りです。坑口表面には何やら描かれていますが何を意味するのかは分かりません。扁額は確認できます。隧道上部にあったであろう土砂はすっかり取り払われ、その姿はさながら甲羅を失った亀と言った所でしょうか。

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隧道内部は狭く旧2車線規格です。現在大型車が頻繁に通る国道としては限界で大型車同士の内部離合は不可能だったのではないでしょうか。それに歩行者や自転車など通れたものではありません。つい最近まで透明校則腋ヶ原インターの目と鼻の先の交通量が非常に多い3桁国道に門前隧道が立ちはだかっていたとは驚きです。

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現役時大型車同士はどちらかが待機していたのでしょうか。こちらの坑口にも反対とは違った絵柄がありますがやはり意味は分かりません。センターラインも坑口手前で途切れていて後は自分達で何とかしてくれとドライバーに丸投げ措置が取られています。

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これでは新道に切り替えも已むを得ません。昭和40年5月竣工の門前隧道はそれ以前から小さな隧道が存在したのか新たに造られたのかは分かりませんが40年近く供用され老巧化も懸念される時期だったのかも知れません。

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高度成長期に次々と竣工した隧道群が現在全国異たる所で役目を終えようとしています。人間と同じく隧道のリストラも急ピッチで進んでいます。間もなくここに隧道が存在した痕跡は跡形もなく消え去ってしまうのかも知れません。しかし我々は忘れないだろうここに腋アイアイな門前隧道が存在した事を!

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