ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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観魚洞隧道

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観魚洞隧道の取扱説明書

関東の奥座敷の有名歓楽街に通行可能なお宝隧道が存在していた。海が一望できる断崖絶壁にある観魚洞隧道とはいったいいかなるモノなのだろうか。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

高度経済成長期前までは新婚旅行といえばココという場所に存在する観魚洞隧道。旧国道隧道で現3桁国道は右の2車線路で左の1.5車線路が旧3桁国道である。高さ3.7m制限標識がこの先に隧道がある事を示している。

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すぐに隧道が現れました。ロングボディーの車両は通行できませんと但し書きがある。ならばナイスボディーな車両は通行できるのか?早速近づいて見る。現役の車両通行可能な隧道である。漁師が魚の群れをここから眺めたという所から隧道名が付いたそうである。

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すっ凄い!オール石積みのお宝隧道である。それもそのはず国の登録有形文化財に指定されている。明治42年竣工、長さ113m、幅4.1mのちに整備された歩行者用通路を除くと実幅は3mである。これではナイスバデーな車両でないと無理だ。

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内部は現在でも照明が設置されており恐怖感などは全くない。きれいに配置された石組みは天城山隧道と同じである。重厚さが際立ち大きな地震でもびくともしなさそうだ。外が暑くとも内部はひんやりとしていて心地よく、隧道内だけ時が止まったかのようだ。

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反対側もそうだが保存状態が良好で静岡県の隧道保存に対する取り組み姿勢の良さが窺える。扁額は古くなく、新しく付けたようである。丁度ヘナリワンの位置にこの隧道の歴史資料と有形文化財のプレートが埋め込まれている。

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どう見ても扁額だけ付け替えたような気が・・・。

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現道との合流です。昭和36年竣工の錦ヶ浦トンネルが完成するまで現役で活躍しておりました。今でも通行可能な事は有り難いです。

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