ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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安良里隧道

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安良里隧道の取扱説明書

安良里隧道は海沿いの3桁国道にある昭和初期竣工の隧道であるが新安良里トンネルが完成した今でも地元民が利用する現役の隧道であり現在も通行可能である。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

伊豆半島はドライブの定番ではあるがサンラ伊豆コマセラインを筆頭に地形の問題からかとにかくカーブが多く、ワインディングなんて響きがいいが四輪の車内は地獄絵巻と化し救助を求める車は跡を絶たない。その点二輪は全く苦痛が無く、むしろ楽しめる。林道が完全封鎖されて久しいが旧廃隧道に目を向ければまた違った伊豆が見えてくるのではないだろうか。

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伊豆半島は想像以上に旧廃隧道が多い。山間部はこれと言った険しい山はなく峠で越えている箇所がほとんどであるが海沿いの3桁国道はやたらトンネルが多く、これは砂浜が少ない断崖絶壁路が多いからに他ならない。ここ安良里隧道も断崖路を行く3桁国道の町村界を越える。

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センターラインのない2車線幅で安良里隧道へ至ります。坑門はコンクリで一見特徴がないように見えますが昭和初期の造りだからか異常に大きい扁額が目立ちます。坑口表面は色褪せているが見た目以上に保存状態は良い。竣工当時からコンクリであったのか定かではないが坑門も内部も現在は完全にコンクリで覆われている。

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と思ったら途中からコンクリではなくなり岩盤剥き出しになった。機械による掘削だからだろうか凹凸は極めて少ない。しかし出入り口付近だけコンクリで覆い何故中央部は覆わなかったのだろうか。予算の都合なのだろうか。内部は想像以上に広く普通車同士なら離合は可能であったようだ。

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こちらの坑門も反対側と全く同じ造りであるが若干劣化が進んでいるようである。とは言っても高度成長期に開通した隧道が次々に新道切替で塞がれたり埋められたりしていく中、昭和初期竣工の安良里隧道が現在でも現役で供用され続けている事は賞賛に値する。耐用年数はとっくに過ぎていると思うのだが、やはり昔の隧道ほど長持ちするのだろうか?

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もし仮に内部崩落があるとしても現在の交通量からして直撃を受けるのは極めて稀だろう。ただ一箇所でも小規模な崩落もしくはその前兆が発見されたならば旧道の宿命として塞がれてしまうのかも知れない。

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そのような経緯で閉ざされるのは仕方ないと納得できるが新トンネルが完成したから閉じるという安易な行為は最近では怒りを通り越して呆れてしまう。行政のバカさ加減は何とかならないものだろうか。誰か奴等を止めてくれ。

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