ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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江野隧道

 

江野隧道の前説

現在は封鎖されていて坑門しか拝む事の出来ない江野隧道。19876月江野トンネルの完成まで何とか持たせていたのだろうが、一番の問題はその狭さにあったのだろう。坑門のみでしか判断できないが大型車の離合は明らかに無理で普通車同士でもギリギリガールズであったに違いない。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

この国道にある江野トンネルに差し掛かるとどう見ても旧道と思われる道筋が左へ延びている。特に規制もされていないようなので安心だ。というのも林道や峠に限らず人の目に触れ難い箇所ならどこであろうがゴミを捨ててしまう者が後を絶たず旧道が封鎖されるのも珍しい事ではなくチェーンが張ってあったりする場合がよくある。

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最もゴミを捨てに来た訳ではなく拾いに来ただけ(勿論ネタね)なので許可を得ず進入する訳だがやはり後ろめたさは若干ある。できれば規制されてなくて堂々と入れるに越した事はない。この旧道は幸い何の規制もされておらず安心して進入できたが旧道へ入るのを現道のドライバーなり住人なりに見られた場合は恐らく不審人物と見られていると思うので出来れば短時間で事は済ませて問題となって騒がれる前にさっさと立ち去るのが賢明だ。

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江野隧道坑門が姿を現したのは現道からほんの数百m進んだ地点であっけなく発見に至った事で少々拍子抜けしてしまった。こんな場所にも不法投棄がされていてホント情けなくなってしまう。本来2車線の幅員があったはずだが両側からの植生が激しく草木が生い茂るその中に大量のゴミが放り込まれて路面は現在1車線となっている。

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江野隧道手前は短い橋が架かっているのだが坑口手前から左に延びる未舗装林道から流れてきた砂利によって橋上は埋め尽くされている。そこにも植物が着床し行く手を拒む。この状況が続くと年を重ねる毎に近づくのも困難になってゆくのではないだろうか。現在は坑門の全容を拝む事ができるが自然の猛威にさらされ長い時間をかけてその姿を消してゆくのかも知れない。

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実は坑口脇に延びる未舗装路が江野隧道の前身である旧旧道の峠越えルートなのではないかと思い突撃してみたのだ。方向的にはいい感じで登坂していたのだが頂に達する事なく中腹で突如道は途切れ、その先は道筋さえもなく恐らく後年開削された林道である可能性が高く、古くからある峠越えの道ではないと判断し引き返した。

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全く別の場所に峠越えの道はあるのかも知れない。江野トンネルを抜けて反対側の江野隧道坑口を目指す。それは思いもよらずあっさりと見付かったが同時に落胆してしまった。反対側の様子から閉じているのは想像できるがまさかこんな形になっていようとは。

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江野トンネルと江野隧道坑口は仲良く並ぶ形であったが封鎖されている上に何とした事か坑門前にほったて小屋がある事によって全容が捉えきれないのだ。またモロに現道際という事もあり草むらに分け入る姿は全てのドライバーに目撃され、不審人物全快である。こちらは植生の度合いが著しくおぞましい状態に陥っていて完全に自然と一体化していた。

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