ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>隧道電撃ネットワーク>山陽>岡山>熊居峠隧道

熊居峠隧道

★★

 

熊居峠隧道の取扱説明書

新熊居トンネルの完成が19957月だから現役を退いてからまだ日が浅く状態も非常に良好である。よって熊居峠隧道を是非歩行者用として開放して頂きたい。というのも現トンネルに歩行者用通路が確保されておらずチャリ歩行者が危険な目に遭っているしドライバー側からしてもヒヤヒヤものなのである。ここを通過する全ての方の為に何卒ヨロスクお願い致します。

 

熊居峠隧道

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ORRの立ち寄り湯がある湯原ダム直下の無料露天風呂から目と鼻の先に旧廃隧道が連発する国道がある。その旧国道のシンボルと言えるのがトンネルで峠を越えている熊居峠隧道だ。この峠へ至るアプローチが1本しか存在せず馬背隧道脇にある現場事務所で通行許可を得ての進入となる。馬背隧道脇の管理事務所のおかげなのだろう、現場は不法投棄は勿論

image003

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ゴミひとつ無い状況で非常に良好である。確かに許可を貰って入るというのは面倒だし許可が下りない場合もあるし、そこまでして進入したくはないと抵抗がある方も多いだろう。しかし管理されているからこそ熊居峠隧道周辺は全く荒らされる事なく現在に至っているのであり、何等かの管理下に置かれるのも悪くはないかなとも思う。馬背隧道から続く

image005

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

2車線路を振り返ると随分高度を増し見晴らしの良さに峠に差し掛かろうとしている事を理解する。鞍部が見えてあわや峠越えかと思った瞬間その直下に四角い穴が開いていた。熊居峠隧道、現在は新熊居トンネルにその座を明け渡し、現役を退いてはいるが、その勇姿は今も健在である。坑門表面がオレンジ掛っているが、元々オレンジ色の塗装が

image007

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

施されていたものが剥がれてしまったのだろうか?坑門は塞がれていないが金属性のネットで覆われ侵入者を拒んでいる。これも簡易的な措置で、もし管理されていない無法地帯であったならばとっくの昔に破壊されていただろう。ネット越しに内部の様子を窺うと落盤などは全く無く、今すぐにでも利用できそうな状態だ。幅員も決して広いとは言えないが

image009

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

狭過ぎる訳でもない微妙な幅であるが大型車同士の離合は困難であったようだ。新熊居トンネルを抜けて逆側からのアプローチを試みる。トンネルを抜けるとすぐに旧道が派生している。旧道は一旦大きく右へ広がる形で高度を増し再び戻ってきた時にはかなりの高度を稼いできて現道が通っていると予想させるラインと交差し熊居峠に至る。こちら側は

image011

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

管理されていないにもかかわらず不法投棄はほとんど無かったのは嬉しい誤算である。但し自然の猛威にさらされて植生が進み熊居峠隧道は自然と一体化していた。それでも草刈してやればすぐに元の状態に戻る程度で隧道そのものが崩壊を始めているという事ではない。むしろ隧道は全くびくともしない感じだ。逆側と違い円形の坑門で扁額も非常に

image013

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

小さく一般的なコンクリ製とあっては全く食指が動かない。ところで現トンネルは何故歩行者用通路を確保できなかったのだろうか?近年掘削されるトンネルはどんな所でも歩行者用通路が確保されているはずなのだが、どうした事か歩行者用通路は無いわ、幅も気持ち狭いわ、内部はカーブになっているわ、もすかして新熊居トンネルは失敗作?デスカ。

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ