ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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真加子隧道

 

真加子隧道の取扱説明書

道を間違えたおかげで現道時代最後の真加子隧道の姿を捉える事が出来た。現在新トンネルが急ピッチで造られ、近い将来旧隧道と化す真加子隧道の現状をお伝えする。

 

真加子隧道

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この国道は本来通る予定ではなかったのだが道を勘違いして走っていたものだからおにぎりがあっても確認する事なく突き進んでいると何やら妙な物が視界に入ってきた。近づいて見るとそれは突きたてホヤホヤのトンネルであった。なかなか造る過程を目にする機会は少ないので防空壕に毛が生えた程度の穴は今後の活動において貴重な資料となった。

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さて旧道は峠越えしているのだろうか?この時点でまだ別の国道を走っていると思い込んでいるので次なるターゲットは遥か彼方にあり、それまでは何もないと思い込んでいた僕の目の前にそれは突如現れた。峠のピークは切り通しとなっているものの下りかかったその先にスノーシェルターのような物体、それが真加子隧道である事にまだ気付いていない。

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あろう事か僕はそのまま停止する事もなく一瞬にして過ぎ去りこの物体がバックミラーから消えるのにそう時間はかからなかった。視界が開けると同時にヘアピンコーナーにて高度を一気に下げるこの国道は新トンネル開通に伴う大幅な線形変更を余儀なくされ、以前とはだいぶ様相が違う事は初めてこの道を通過する僕にも何となく伝わった。

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先程見た小さな穴と違ってこちら側の坑門はほぼ完成し工事車両がひっきりなしに出入りしている。僕は未完成の新道と近い将来旧道となるこの道が合流する地点で急停車した。はて、この国道であっているのだろうか?この時遅ればせながらやっと疑問に思い地図を見て唖然としてしまった。やっと見当違いの道をひたすら無駄に走っていた事に

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気付いた僕は己の若年性痴呆症の進行度合いを改めて再認識せざるを得なかった。この国道に入る手前で地図を確認しておけば大幅なロスを防げたと思うと悔やんでも悔やみきれない。ある側面からだけ見ればマイナスかも知れないが、1物件ゲットできた事を考慮すれば決して悪くはない。そう前向きに思うと今来た道を戻り最初の地点から撮影を開始し

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僕は取材体勢に入った。真加子隧道は四角形のコンクリの塊としか表現のしようのない隧道で旧廃隧道でなければ完全に取材対象外の物件だ。隧道上部を見上げてもそこには空しかなく、地形的に深い切り通しとした後に隧道をはめ込むように造ったとしか考えられない形状だ。落石防止策だろうか?扁額にはしっかりと真加子隧道と刻まれている。

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後付でパッキングした箱物のような物体に隧道とは何だか違和感がある。もしかしたら現在我々が見ている真加子隧道の姿は二代目で初代は全く別の姿をしていたのではないだろうか?あくまで僕の仮説に過ぎないが、そうであっても全く不思議ではない程、現在の真加子隧道の姿は歪であった。

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