ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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神龍湖隧道

★★

 

神龍湖隧道の取扱説明書

神龍湖トンネルが完成したのが19923月でそう遠い昔の話でもなく、それまで神龍湖隧道ひとつでこの景勝地に集まる車両を全て捌いていたのかと思うとゾッとする。

 

神龍湖隧道

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帝釈峡という景勝地の真っ只中を突く2車線の快適主要県道があたかも昔から存在していたかのように見えるも、その周辺には無数に旧道の残骸が点在していた。否、残骸という言い方は少々語弊がある。というのも旧道は現在でもほとんどが使われていて放棄されたのは極一部でしかない。帝釈峡のほぼ中心に位置する神龍湖隧道も旅館や土産物屋が坑口付近から

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軒を連ねかつての賑わいを今に伝えている。絶壁を刳り貫いた小さな穴である神龍湖隧道は今でこそ大型車に通行制限が設けられているが現道が完成するまでは当然普通に通行していたはずだ。トラ塗りの制限バーが大型車に警戒を仰ぎ、一般車でも何事かと一瞬立ち止まってしまう程目立っている。更に進むと坑口真上にも最終警告の制限標識が掲げられており

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現道から実に三段構えの警告は威圧感全快である。これでは流石に大型車のドライバーも簡単に無視する訳もいかず、一瞬怯み一旦停車するに違いない。そこへ自販機がまあまあ1本どうぞと誘いをかけて来る。目的地まで信号機以外は停まる予定のなかったドライバーは丁度いい機会だと思い缶ジュースを1本購入する。今でこそ売上が激減しているこの自販機も

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現道が完成する以前は稼ぎ頭であったようだ。こうして酒屋の陰謀にまんまと引っ掛かるドライバーは後を絶たず被害総額は実に数百万にのぼると見られている。警察では現在余罪を追求しているが酒屋にとって常連様である大型車のドライバーは家族と称して大切に扱われていたらしい。この事件に関しては一日も早い早期解決を望む。

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神龍湖隧道内部はテボッチャーにコンクリ噴き付けで凹凸は派手ではなく割と大人し目である。普通車同士の離合もままならない幅員で、とてもチャレンジしてみようという気にはなれない。坑門はこちらがかまぼこ型で反対側が半円となっていて造りが異なっているがどちらもコンクリで装飾されている。こちら側はトラ塗りのバーこそないが、

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本来扁額が設置されるはずの部分が高さ制限と化している。やはり大型車、それも観光バスに対してではないかと思われる。こちら側の坑口手前は広く取られているも、土産物屋の駐車場も兼ねているので道路としての幅はやはり狭い。何とか対向車をやり過ごせる幅員は確保されているが現道が完成していない頃は大変な苦労を強いられていたと思われる。

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日中観光バスも多く訪れる帝釈峡のメインルートであるこの県道にして大型車1台がやっとの神龍湖隧道手前には平日はともかく休日ともなれば沢山の車が対向車待ちの列を成したに違いない。ましてシーズン中ともなれば、殺気立っていたであろう事は想像に難くない。こちら側も同じく自販機が設置されまさに神龍湖隧道様様の状態であった。

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