ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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臼杵隧道

 

臼杵隧道の取扱説明書

臼杵トンネルの開通が19879月だから臼杵隧道が現役を退いてから随分時が流れている訳だが私有地となり貯蔵庫として再利用されていた。坑門は完全なコンクリで面白味に欠けるが錆びきった高さ制限バーがいい味を出している。

 

臼津隧道

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四ツ足峠を目指すこの国道には多数の旧廃隧道が存在していて走行中気付くものもあれば分かり難いものもある。臼杵トンネルに差し掛かかると現道とは別の場所に若干薄れてはいるものの明らかな追い越し禁止のセンターラインらしきものが見えた。そしてその先にはみかん箱が高く積まれていて何やら怪しい雰囲気だ。早速近寄ってみよう。

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みかん箱の山にブロックされる形で奥に隧道が眠っていた。センターラインがあるとは言え決して満足な幅員ではなく旧タイプの狭い2車線だったようだ。坑門は山の中に埋もれる形で山肌に同化してしまっているようだ。みかん箱は隧道を隠すように置かれているが意図的なのだろうか?この位置からでも封鎖されている事は理解できるし

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何よりこんなものに近付く人はほとんどいないだろう。更に接近を試みるとみかん箱と坑口の間に防火と書かれたほったて小屋が設置されていて、これでは全体像が拝めないではないか。高さ制限標識の背後には関係者以外立ち入り禁止の看板が設置されている。防火設備に警告看板にみかん箱、ここは何者かによって管理され使用されているようだ。

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個人なのか団体なのかは分からないが臼杵隧道は払い下げられ誰かの所有物となっているようだ。坑門全体がうまく捉えられないが臼杵隧道はコンクリの平凡な造りであったようで完全に閉じられ内部の様子が窺えないのは残念だが個人か法人かいずれにしても扉が設置されているので貯蔵庫か何かに再利用されているので余り長居する事は

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いらぬ誤解を招く事もあるのでさっさと撤退する。現トンネルを抜けると脇に臼杵隧道への引き込みがあった。すっかり現道に覇権が移行し旧道はあちこちが寸断されるも何となく昔の線形を読み取る事が出来る。樹齢数十年はあろうかと言う丈のある杉林に覆われた中を旧道は細くなりつつも奥へと続いている。追い越し禁止のセンターラインが

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くっきりと残っていてそれに誘導されるように臼杵隧道坑口目指して薄暗い森の中を進む。反対側と違ってこちらの坑口は現トンネルから離れた場所にあり、まっすぐ進んできた道が右に曲がり込んだ先に坑口があった。旧道は最低限の手入れしかされておらずいい感じで荒廃が進んでいる。こちらもみかん箱が積まれていて何等かの食料貯蔵庫であるようだ。

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これまで見てきた中で用途が一番多いのがキノコ類の栽培であるが臼杵隧道は果たして何なのだろうか?こちらの坑口は邪魔するものが何もなく全容を捉える事ができた。完全に錆びきった制限バーがいい味を出している。坑門に設置された扉も若干凹んでいて内径の様子が少しでも分かる状態であった事は評価できる。

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