ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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一ノ坂隧道

★★★★

 

一ノ坂隧道の取扱説明書

19703月開通で既に30年以上が経過した一ノ坂トンネルは現役で供用されているがその実態は狭く歩行者やチャリにとっては危険極まりない。その真隣に一ノ坂隧道があるのだが放置プレー全開であり、歩行者用として利用しないのは何故だろう。お遍路さんがトンネル内を歩いているのを見て一ノ坂隧道が通れれば危険な目に遭わずに済むのにと思った矢先なんと民主党元代表の官さんが今度はお遍路代表となって向こうから歩いてくるではないか!僕は嘆願書をそっと官さんに手渡した。近い内官さんの鶴の一声で一ノ坂隧道は復活を果たすだろう。何故なら協力金の一部をワイロとして渡しているからだ。120円はORRのエンジェル係数からしてちょっとあげ過ぎのような気もするが国会で追及された際ここでワイロを受け取った事はお約束の記憶にございませんで是非逃げ切ってもらいたい。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

一ノ坂隧道は一ノ坂トンネルと並んで市販の地図に現在でも記載されており、現地へ行けばすぐに分かるだろうし、当然通り抜けできるであろうと踏んでいた。現場に到着し、一ノ坂トンネル手前に架かる橋の真横に古い橋があるではないか。予想通りの展開にまずまずの滑り出しだ。ここはさっさと通過して次を急がねばなるまい。

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だがしかし、予想に反して旧道らしき道は橋を渡ると大きく左に曲がり川沿いを進むではないか。地図上では新旧のトンネルが仲良く並んでいるはずなのだが。まずは道なりに進んでみたが隧道らしき痕跡は見当たらなかった。もしかして埋められちゃったとか?もう一度橋まで戻り冷静に考える。橋を渡ったら直進するのが自然

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ではあるまいか。目の前の森へ突っ込んでみた。あった!一ノ坂隧道だ。明らかに人為的に鋭くほぼ垂直に削られた岩の向こうにぽっかりと口を開けて待っていた。人の侵入を拒むかのように土砂が盛られ隧道手前に大きな水溜りがあり、容易に近づく事ができない。どうやら路面状況から未舗装路のまま役目を終えた事が伺える。

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泥沼地獄を避けながら何とか坑門前に辿り着いた。一ノ坂隧道は封鎖されずにいたが内部は完全に水没しており、とても入る気にはなれない。日中でもこの暗さとこの雰囲気に常人で近づく者はまずいないだろう。比較的小さなレンガが何重にも重ねられ、巻かれているのが大きな特徴で大型車が楽勝で通れる程の高さを有している。

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今度は逆側からのアプローチを試みる。一ノ坂トンネル脇から派生するのが旧道だ。こちらからのアプローチは一発で決めたい。だが、ほぼ真横に並んでいるからと侮ったのがいけなかった。またしても延々と未舗装路を走っても一ノ坂隧道はどこにもなかった。簡単に見つかる、しかもあっさり通り抜けられると思い込んでいた

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だけに悔しさは倍増だ。こちら側はもう埋められてしまったのだろう。否、待てよ。確か反対側の光が漏れていたはずだ。という事はやはりどこかに穴が開いているはず。もう一度山側を丹念に調べる。そして発見に至る。それはあまりにも意外な場所にあった。ヘナリワンの左に坑門があるのだが旧道上からその存在は全く確認

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できない。人為的に土砂が盛られその高さは隧道上部にまで達しており、人の目に触れる事はない。草木を掻き分け土砂を這い上がれる余程の物好きでないと一ノ坂隧道を拝む事は出来ない。

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