ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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妙見隧道

★★

 

妙見隧道の取扱説明書

昭和543月の3桁国道国見トンネルの開通により妙見隧道は現役を退いたかに思えた。だがしかし路線バスは妙見隧道を使用し自転車道としての機能も兼ね備え現役で供用されていた。

 

妙見隧道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

隧道連発3桁国道にあるここ妙見隧道周辺はこの地域にしては比較的交通量のある場所で国見トンネルの開通はなくてはならないものであったようです。旧隧道を拡幅する事なく隣に新トンネルを突き、新旧仲良く並び様もここ3桁国道ではよく目にするパターンです。左が妙見トンネルでターゲットは右です。センターラインのない

妙見隧道2/ORR

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2車線の引き込みにある先はお約束の小さな隧道です。鞍部を見る限り切り通しできなくもない高さですがここ3桁国道では峠越えルートがほとんどなく余程の穴堀り名人がいたのか穴好きがいたのか定かではないが、やたら隧道を突きまくっている。かつて穴好き工務店なる店があったという噂もまんざら嘘でもなさそうだ。

妙見隧道3/ORR

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坑口手前まで2車線だった幅員は1.5車線になり普通車同士の離合は不可能である。坑口はコンパクトな設計で上部は扁額を設置する幅さえないように思える。石組みのポータルとコンクリとの融合で作品としてはややインパクトに欠ける。だが最も重要視しなければならないのは現役として稼動させている事である。

妙見隧道4/ORR

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内部はテボッチャーであり現在でも蛍光灯が設置され自動車の通行は勿論の事徒歩自転車の通路として活躍しており、何と言っても路線バスは今でもこの妙見隧道を走り抜けます。取材中も女子高生達が自転車で何事もなかったかのように走り去りました。ってかさっきからバンバン自転車が往来します。ここは福建省か?

妙見隧道5/ORR

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坑口は反対側と瓜二つです。若干青みを帯びていますが元々このような色をしていたのかも知れません。こちら側は日中日陰になっていてほとんど日光が当たらないので保存状態も良好です。自動車は優先車両がいた場合交互で待機していた事から妙見隧道の内部離合が不可能な事は明らかで路線バスが通過するのも目撃しましたが

妙見隧道6/ORR

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バス1台通過するのでいっぱいいっぱいです。隧道を抜けるとそこは古い橋が架かっていました。欄干も時代を感じさせる古さで普通車同士がなんとか離合可能な幅を有してはいますが現地の様子から現役時の苦労が何となく分りました。現役国道時代は栄えていたであろう店も主要道を外れた為すっかり寂れています。

妙見隧道7/ORR

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ただ妙見隧道をオレンジロードと直結させる事で生かした功績は大きいと思います。旧隧道を潰さずに新トンネルと共存共栄させるモデルケースとして妙見隧道はまだまだ現役続行で供用され続けます。

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