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犬鼻隧道 ★★★ |
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犬鼻隧道の取扱説明書 峠の切り通しが何故か長期間に渡り停滞している犬鼻峠。いまだ現役の犬鼻隧道は国東半島に乱立するお宝隧道に比しても、全く引けを取らないおいしい物件である。
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 隧道手前の苔むした掘割の壁面は、コンクリと石垣が分け合い、幾度かの改修が施された様子を物語っている。食指は当然石垣に動き、山肌に同化した姿はまるで自然壁のよう。人工的に切り出し配された石に、纏わりついた苔が長い時間をかけて熟成し、結果芸術的作品にまで昇華している。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 隧道手前での離合はギリギリで、下手すると側溝に落ちかねない狭さ。取材中も対向車待ちの車が何事もなかったかのようにビシバシ入っていく光景を目にし、交通量は想像以上にある事に驚く。対向車が列を成す事も珍しくなく、その待ち時間は結構長い。それもそのはず犬鼻隧道は延長が700mもあるんですよ奥さん! |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 石垣に導かれた先に待つコンクリのポータルには少々拍子抜けしてしまうが、やはり何といってもウイングの存在が大きい。両サイドの出っ張りに実用性のあるとは思えないが、装飾としては悪くなく、特にコンクリ世代ののっぺらぼうには個性を主張する上で有効なアイテムと言える。扁額が備わるも銘板は無い。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 内部はバイクと普通車が何とか離合できる程度の幅で、軽自動車同士でも内部離合は不可能。照明は設置されているもチャリ徒歩での恐怖度は2割増となる。坑門付近は丸みを帯びていた天井も中央部は観音彫りとなり、上辺に向かい鋭く尖っている事が分かる。薄化粧される前はかなりの凄味があったに違いない。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR こちら側の坑口はコンクリで薄化粧しただけのシンプルな構造。片側だけでも掘削当時の原型を留めている点は評価できる。勿論改修の手はこれまでに二度三度と入ったであろうが、大改修されずに今に至ったのは結果オーライであり、処理の仕方としては褒められていい。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 掘割から坑門まで一体化した荒々しい削り出しで、国東半島の歴史の古さからも人力のみによるテボッチャーの可能性はかなり高い。手前の側壁より坑門の方が若干広くなっている事から、竣工時の犬鼻隧道は現在よりも狭く、後年に拡幅されたと考えられる。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR やはりこちらも充分な待避所が無く離合には難儀する。現在切り通しが半分ほど完成しているが、工事が頓挫してから随分時間が経った今も再開の目処は立っていない模様。いつかは旧道化するのだろうが、廃隧道と化したら容易には近づけない迫力で皆様のお越しを心よりお待ち申し上げる、素敵なアトラクションとなる事は間違いない注目の物件である。 |