ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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大石峠隧道

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大石峠隧道の取扱説明書

大石峠の電撃発表の余韻冷めやらぬ間にもうひとつの大石峠について触れておかねばなるまい。この2つの物件は余りにも近くに存在しており2本の隧道が無縁であると結論付ける方が不自然で、何等かの関わりがあると推察する方が自然だ。勿論その姿形は決定的に違うし、現道と廃道と置かれている状況も全く異なる。何等かの共通点を見出そうとするが現場の様子からは決定的な発見には至らなかった。やはり最後は古文書頼みか。

 

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報告書の作成が500本目に達したのを期に発表し大反響のあった大石峠に存在する大石隧道。その竣工年はおろか正式名称も不明であり、本来なら大石峠隧道と付すのが相応しいのかも知れない。しかしそうはいかない事情があったのだ。それは大石峠に眠る史上最強の隧道発見から僅か数ヵ月後に、大石峠からそう遠く離れていない場所で僕は同じ名称の

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大石峠隧道を既に発見してしまっていたからである。こちらは正式名称が大石峠隧道であり、扁額に刻まれた文字からも疑いようがなかった。報告書に起こす際名称をどうするかは最後まで迷った。実物の大石峠隧道が同じ県内のそれもかなり接近した場所に実在している訳だから何としても分別する必要があった。幸い大石峠はその全てが謎に包まれており

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古文書を紐解かない限り詳細な経緯などは分からないだろうし、ひとつひとつの物件にそこまで付き合っている時間はない。そこで大石峠から峠を外して大石隧道とする事で処理し近接する2本の隧道を分別する事にした。また現在では国道の旧道であるかの状態となっている大石峠は国道のバイパスが通される遥か以前から存在する一般道であり、

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ここ大石峠隧道も同じく一般道だが、こちらはどこにも影響されず今も昔も主導権はこの道にある。内部はコンクリにより完全にカバーされている部分とテボッチャーに噴き付け処理をしただけの箇所とで構成されていて延長距離は長く照明が点いていないとかなりヤバイが、照明がいかにも何かを誘い出しそうな色をしていて一言で例えるならまさに霊道か。

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特筆すべきはその狭さと狭い割には高さが充分過ぎる程確保されている点だ。どれ位狭いのかと言うと、初めて訪れた際中間部にてヘナリワンを停車させたまま撮影に没頭していると1台のマイクロバスがやってきた。慌てて端に寄せ、運ちゃんも避けようと試みたが無理と判断しヘナリワンを一旦外へ出した。つまり単車とマイクロバスの内部離合が

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不可能である訳だが、運ちゃんの技量が足りないだけとの噂も拭えず、警察の交通課で実況見分した所、交わせた可能性がおおいにある事が判明し、取材を中断させた威力業務妨害並びにマイクロという強い立場を利用して弱者である単車を隧道外へ追いやった道路交通法違反のやり逃げ容疑にて全国に指名手配されているがいまだに犯人は捕まっていない。

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大石峠隧道を抜けるとそこは高速道路であった。というシチュエーションはこの界隈に住む原住民が一昔前では想像もつかなかっただろうが、現代は山の奥で新幹線を見掛ける時代なので何があっても驚けない。大石峠隧道の前には巨大な記念碑が建立されており、その昔大石峠を越えていた人々が大石峠隧道の開通をどれだけ待ち侘びていたのかが分かろう。

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