ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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木櫟隧道

 

木櫟隧道の取扱説明書

木櫟隧道は取り壊されずに現道に寄り添うように残されている。断面積の違いがはっきり分かるが現道は歩道を完備するも木櫟隧道は普通車同士の離合がやっとで大型車同士の離合は許しておらず国道の流れを乱す要因となっていたようだ。鉄柵による封鎖で通り抜けは不可能だが両坑門は現道から誰でもその存在に気付く状態にある。

 

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これまで全国を探索してきた経験上大分と千葉が断トツで隧道王国である事が分かっている。これに未探索な新潟が加わり三強を形成しているものと思われる。新潟はシーズンオフがある為探索に割ける時間が限られ調査が思うように進まず、報告書に起こせるようになるのはまだまだ先の事だろう。それに新潟中越地震の影響で次年度の探索もかなりの

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影響があると予想される。千葉は隧道の数で言えば凄まじく、林道や町道など知られざる隧道は夥しい数が点在しており、なかなか把握しきれるものではない。それに比べると大分は主要道の隧道が数多く存在し、また山奥まで突っ込むというシチュエーションが少なく、現道の側にあるなんて事も多く比較的探索は容易と言える。ここ木櫟隧道も

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県内では比較的隧道の数が少ない部類に入る国道に存在し、近代的なコンクリ仕様の面白味に欠ける廃隧道であるが、この路線の隧道数の少なさからしたら、これでも貴重な存在と言える。これまで幾度となく通過していて随分前からその存在に気付いてはいたが、あまりにも身近に感じいつでもいいやと後回しになり、正直取材する気にもなれなかった。

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ある程度の大物も仕留め一段落した時に息抜きがてら何故か取材をしてみたくなったのだ。それまでは見向きもしなかった木櫟隧道に突如食指が動いた事を自分なりに分析をしてみた。これまでは大物狙いで、悪くても中物を狙うという感じであったが、毎日タイやヒラメやマグロでは飽きてしまう、というか感覚が麻痺してしまう。それに人間の欲には上限が無く

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おいしい思いをすると更においしい物を求めるようにリミッターがなかなか効かない。おいしいネタばかり漁っていては駄目だという危機意識みたいなものが働いたのだと思う。原点に戻るというか雑魚という比較対照物があって初めて大物の魚が光り輝くのであって、隧道に例えれば世の中の全てがレンガ隧道だったら探索する価値もないだろう。

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希少価値があって初めて成立するものであって、潜在意識のどこかでエスカレートする自分の危険を察し自らブレーキをかけたのかも知れない。本来魚ではアジの干物が最も好物な庶民派の僕が背伸びして辰っちゃんのようにカジキ釣りなんかしても性に合わないのだ。またおいしいものは誰が調理してもそこそこおいしい訳で、雑魚をいかにおいしく調理できるかが

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料理人の腕の見せ所だと思う。道路で言えばヘボ隧道やヘボ林道でこそ腕が試されるのであって物件の味を最大限に引き出してこそ一流と呼ばれるのかも知れない。でもそれがいかに難しいかはよく分かっている。ここ木櫟隧道も当たり障りのないしょーもない隧道で、ここまでウンチク垂れ流しで誤魔化してきた自分はまだまだ三流である。道路格闘家の修行はまだまだ続く。

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