ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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古宮隧道

 

古宮隧道の取扱説明書

何の変哲もない単なるコンクリトンネルである古宮隧道。このトンネルを当サイトで取り上げる事は、この先もないであろうとずっと思っていた。しかしここに新トンネル構想が持ち上がっていたとは、今の今まで全く知らずにいた。それがなんと構想だけではなく、いつの間にか着工し、完成も間近に迫っていたのだ。現道としての賞味期限があと僅かに迫った古宮隧道の今をお伝えしよう。

 

古宮隧道

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本州方面から九州入りするには様々な方法があるが、関門トンネルを除いては船便に頼るしかない。海に囲まれた島国らしく、我が国の海上交通は非常に発達していて、ひとたびルートを海上に求めれば、そこには無数の路線が存在し、どれを選ぼうか迷ってしまうほどだ。九州と本州、九州と四国を結ぶフェリーは十指に余るほどで、長距離便も合わせると、枚挙にいとまがない。中でも

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これまで最も頻繁に利用したのが、関門海峡ではなく、ここ国道九四フェリーであった。関西方面から見た場合、明石鳴門の両大橋を渡り繋いで四国に上陸し、九四フェリーで九州入りするのが最短最速コースである。しかしボンビーな人々にとっては、宇高国道フェリーと国道九四フェリーを乗り継ぐ事が、最もポピュラーなルートと言える。船着場から目と鼻の先に位置するのが古宮隧道だ。

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国道フェリーというだけあって下船すると、すぐ目の前には国道が横たわっている。左右どちらに向かうかで番号が異なる2本の国道が交わっているのが船着場の前なのだが、そこには信号機というものが存在せず、左右どちらかからやってきた車両は船着場へと曲がらない限り、自動的に別路線へ入っているという訳だ。四国の高知から始まった逝くな国道は、はるばる豊後水道を越え

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九州に上陸し、大分でその役目を終える地味なローカル国道である。九州に上陸してすぐに出迎えるのがこの古宮隧道であり、九州内を走る逝くな国道では唯一のトンネルである。トンネルを抜けるとしばらくはシーサイドラインが続く格好のドライビングルートである。地元を走る路線バスの便数は多く、そこに四国から運ばれてきた観光バスや大型トラックなどがひっきりなしに通行する為、

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フェリーが運行していない夜間を除いては、大型車両の往来は激しく、日中の古宮隧道では対向車を待つ大型車両の姿を、時折見掛ける事があった。離合困難を知らせる標識通り、古宮隧道は大型車同士の内部離合を今の今まで一度たりとも許してはいない。それでも何とか今日までやってこられた、運ちゃん達の我慢による所が大きい。古宮隧道のみならず、市内へ入るまでの

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シーサイドラインは、狭く見通しの悪い急カーブが連続し、この道を走らねばならぬ大型車両の運転手は、何かと気苦労が絶えなかった事だろう。特に神先という集落内は完全なるインチキ2車線で、普通車同士の離合が限界で、道路脇すれすれに民家の塀が迫り、そこに歩道もないもんだから、歩行者が歩いているだけでプチ渋滞が発生するほどの酷い有様であったが、先にそちらは

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バイパスが完成し、あとは新トンネルの完成を待つばかりという状態である。それにしても誰がこんな巨大な穴を掘れと言った?古宮隧道と比較してもその巨大さは一目瞭然である。無意識のうちに何度も抜けた古宮隧道は、春にはその役目を終え旧道として余生を過ごす事になるが、道中には集落があり、バス停が存在する為、路線バスだけは今後も旧道を通る事になりそうだ。

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