ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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中尾隧道

★★

中尾隧道の取扱説明書

レンコンの町と呼ばれるほど穴だらけの町の中では、極々一般的な隧道と言える中尾隧道。現役の県道であり市街地から程近いという地理的条件も重なり、交通量は常に多く取材にはかなり神経を遣う。坑門は装飾の見られないのっぺりとしたコンクリ製で、内壁はテボッチャーにモルタル吹き付けで照明付き。事実上普通車同士の内部離合は可能であるが、充分な歩行者用通路を確保する為、白線は自動車一台分と狭められて敷かれている。よって圧迫感は否めず、追い越し禁止の二車線から堂々と一車線に切り替わるシステムはあっぱれである。大型車はあうんの呼吸でも、急ぐ普通車がたまにポカし、内部で互いに一歩も譲らない眼タレ対決のシーンが見られるのも中尾隧道の特徴である。パッと見昭和初期から中期の竣工と思われるがその詳細は不明。

 

中尾隧道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

いよいよ大分の隧道も当報告書をもって50箇所という節目を迎えた。サイトを開設した当初、ひとつのカテゴリで50なり100なりという節目を、最初に迎える県はどこだろうと考えた時、隧道では間違いなく大分であると、まだ一本も県下の隧道に着手していない段階で、既に予想されていたし、正確を期すならば、それは約束されていたと言った方が正しい。大分と言えば温泉にカボスに椎茸。ぶっちゃけ大分に

中尾隧道2/ORR

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関して知っている事を列挙すれば、残念ながらその程度でしか出てこない。あえて失礼な言い方をすれば、佐賀と並んで九州管内では最もマイナーな県。だが裏を返せば最も未知なる県とも言い換えられるし、特定の分野に的を絞れば、全国にその名を轟かせるには充分なお宝を有している。その筆頭格が温泉で、世界中にある11の泉質で、別府に無いのは放射能泉のみであり、別府ひとつで世界の温泉を

中尾隧道3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

堪能できるというのは温泉通の間で常識であるが、まだまだ般ピーに浸透していないのは、行政のアピール不足からだろう。もうひとつ大分を象徴するものとして挙げられるのが、隧道である事はORRを通じて周知の通りであるが、これまた放置プレイというか何中華本中華、行政側の無能さ故せっかく有用な資源が眠っているのに、それに気付かず有効活用する機会を逃しているのは何とももったいない話だ。

中尾隧道4/ORR

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県内では国道や県道といったグレードが高く、比較的注目度もある旧廃隧道群が多数存在するが、それらは黙っていても人はやって来る。だがこの町のように50近い穴を有しておきながら、それをだた持て余しているという地区もある。先頃破綻した夕張市は記憶に新しいが、今現在のん気に構えていられる市町村などどこにも存在せず、今後は多額の負債を抱え、行き詰まった行政が破綻島倉千代子と化す

中尾隧道5/ORR

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のは必須であり、どこまで延命できるかが勝負と、どこも危機的状況にあるのが実情だ。銀行の破綻ラッシュで、また銀行が潰れたの?と銀行破綻が日常と化し、ほとんど驚くには値しない出来事と化したのはここ何年かであって、それまで銀行破綻とは昔話に登場する逸話であり、現実には起き得ないと誰もが思っていた。だが常識とは1年もあれば簡単に覆る。断言しよう、今後は行政の破綻が日常と化す。

中尾隧道6/ORR

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財政の圧迫に耐え切れなくなった行政が次々とギブアップし、そのツケは市県民税の大幅な増税、えーんどサービスの低下となって必ず酷民にまわってくる。そうならない為にも活用できるものは何でも活用し、少しでも財政の健全化を図らねばならない。時間は待ってはくれない。世界でも稀に見る高齢化社会はすぐそこまで迫っている事は、ブラウン管の向こうでも加齢臭漂うオジドルが時代をリードし、往年の

中尾隧道7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

アイドルが復活したりと、確実にアイドル高齢化社会が進んでいる事からも明らか。この町であれば隧道スタンプラリーを開催し、時間と金を持て余す2007年に大量退職する団塊の世代を、多数動員できればしめたもの。世間体とか見栄とかプライドといった心の問題で、日本が崖っぷちまで来たと仮定するならば、心の持ち様次第で最悪のシナリオは必ず回避できる。日本人の底力を信じ、後は天命を待つ。

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