ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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式見隧道

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式見隧道の取扱説明書

現国道に蝶ヶ崎トンネルが完成したのが平成23月だからそれまでは国道としてその役割を果たしてきた式見隧道。コンクリ隧道ではあるが独特の形状をしており昭和初期の赴きでなかなか味がある。県道に降格した今も路線バスが通りその交通量は多い。今後も県道の隧道として第二の人生を歩む現役の隧道である。

 

式見隧道

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長崎はお隣佐賀と違って起伏に富んだ地形をしている場所が多く、隧道の発見にそれほど苦労はしないだろうと甘く考えていた。それが思わぬ苦戦を強いられようとは現地に到着するまでは全く考えもしなかった。隧道の数が極端に少ない訳ではなかった。それなりに穴が開いている。しかし問題は主要道の隧道が極端に少ない事だった。一般道では見掛けるも

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主要道となると新しいトンネルはあるものの昔ながらの隧道という類の物は全くと言っていい程アタリがなかった。現場の状況は充分起伏に富んだ地形で、新潟や千葉、大分だったらとっくに穴開けてるよ、と思える地形なのだが、長崎はどれも峰越えを果たしているのだ。お国柄なのだろうか?そんな中やっと見つけ出したのが式見隧道である。海沿いを走る国道には

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平成23月に開通した真新しい蝶ヶ崎トンネルが突かれている。大型車同士の内部離合も楽勝の平成生まれの超近代的なトンネルだ。では蝶ヶ崎トンネルが開通する以前はどこを走っていたかと申しますと、ジャ〜ン!このくそ狭い式見隧道だったんです、多分。多分というのは地図上から読み取った路線の形状から勝手に判断しただけで、役場や土木事務所に

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問い合わせたとか現地で聞き込みをした訳ではなくあくまでこれまでの経験上間違いないと確信したまでで確証ではない。しかしほとんどヒットが望めないと諦めていた矢先の中物の登場にまずはほっと胸をもみほぐした。それまで長崎で見てきた物件がどれも昭和後期以後のもので、全てが隧道ではなくトンネルであった。勿論取材対象になるような物件は

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ひとつも存在せず主要道のみならず、一般道まで手を広げてみたが、全く成果が上がらず長崎から手を引こうかと諦めかけた矢先の好物件に感慨も一押しである。コンクリ製ではあるが独特の形状をしており現在見ている式見隧道は昭和初期の物と思われ、もしかしたら先代がもっと以前から存在する年代モノなのかも知れない。門柱と笠石、リングアーチまで一通りの

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装飾は成されていて、扁額は設置されているが判読は不能である。内部はコンクリ噴き付けで、ある程度滑らかに処理されているも凹凸があり、長崎で初のテボッチャーゲットとなった。この県道はバス路線となっていてその数が半端ではない。都会並みの往来頻度で交通量は想像以上に激しい。隧道内で撮影中にバスがやってきて交わせると思ったが、どうやら

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無理らしくクラクションを鳴らされてしまった。従ってバス1台と歩行者がギリギリガールズという幅であり、これで平成2年まで国道であった訳だからその交通量は半端でなかったはず。実はここ式見街道と言って古くからある街道筋らしい事が分かった。よって式見隧道が古風なのも頷ける。やはり前身である先代もしくは峰越えルートがあるのかも知れない。

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