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桜隧道 ★★★★★ |
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桜隧道の取扱説明書 大都会の真っ只中に想像を超えるお宝隧道が眠っていた。ある程度の規模を有する地方都市という事で当然コンクリ隧道だと決めてかかっていたのだが、常識が音を立てて崩れてゆくのが分かった。しかもまんま博物館に成り得る物件にして現役で通行可というのだから恐れ入る。北九州を代表する隧道といっていい桜隧道が今ここに見参！
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道路遺構の調査発掘専門サイト：ORRの道路調査報告書 古くは源氏と平家が激突した壇之浦の闘いや牛若丸対弁慶の巌流島の決闘の舞台であり、その闘いの流れは今日の腋ヶ原の闘いへと続き、舞台を平成に移しても戦は留まる事を知らない。せいぜい武器が刀からデオドラントに変わったくらいか。ここにも闘いを誘発しそうなテロの標的となりうるﾅﾅﾃﾝｲﾁｲﾁがある。血の気が多いこの街に想像を遥かに超える |
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空前のスケールで贈る道路大全：ORRの道路調査報告書 お宝隧道が眠っていようとはこの時点で夢にも思わなんだ。夜間は関門橋がライトアップされ、カップルの独断場となる喧騒的な街中に似つかわしくない物件が静かに眠っていようとはまさに灯台下暗しである。正直地図上からはたいした物件とは思えず関門トンネルを何度も抜けておきながら、その目と鼻の先にある桜隧道はもう何年も後回しとなっていたのだ。 |
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お探しの道路がきっと見つかる：ORRの道路調査報告書 隧道直前まで住宅街がびっしりと続き、眼下には近代的なマンションやビルが乱立し、その先には関門橋が見え、ひとつの独立した都市と言った状況だ。勿論本州と九州の玄関口であるこの街は都市機能を兼ね備えていて、港町というレベルを遥かに超え大都会と表現しても差し支えないないだろう。そこで僕が見た隧道はあまりにも衝撃的なものであった。 |
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羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書 当然コンクリかと思っていたのがのっけから坑門が石組みである。丁寧に組まれ均整のとれた坑門はもうそれだけで絵になっていた。リングアーチも一寸の狂いもなく計算されたかのように組まれ実に美しい曲線を描いている。扁額が設置されていないのが残念であるが、それさえもマイナスにはならず桜隧道の評価を決定的にしたのが内壁であった。 |
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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 大都会を前にして完全なテボッチャーである。コンクリ噴き付けではあるが凹凸の激しい実に荒々しい造りだ。滑らかにしようなどという生ぬるい考えは微塵も感じさせず竣工時のままに近い状態である事は明白だ。また照明の色が実に的を得ているというかプロデューサーがいるのではないかと思える程ドンピシャで、桜隧道はひとつのアトラクションとして |
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ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書 成立している。トンネルというよりは洞窟である。それも街中にこのようなお宝隧道が平然と存在し、しかも現役で通行可なのだから恐れ入る。しかも言い忘れていたがこの道はもと主要2桁県道である。現在は2本のトンネルの計4車線によって捌かれるこの峠もかつては桜隧道ひとつでやりくりしていた訳で、現在の交通量からは想像もできないが |
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この道をひっきりなしに車が往来していた時代があったのだ。桜隧道は普通車同士の内部離合は可能であったはずで、それなりに対応できていたのだろう。この街に都市高速が開通してからこの道も劇的に変化し、2本の新トンネルが必要だったのも、この県道に都市高速が直結しているからに他ならない。嬉しい事に親子三代の初代である桜隧道は今後も現役続行だ。 |
