ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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麓隧道

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麓隧道の取扱説明書

近年この県道下流に綾の照葉大吊橋が完成してしまったもんだから村は大騒ぎさ!一転して下流からも上流からも人の往来が加速し遂に麓トンネルでの処理に限界を感じたのかどうか定かでないが新トンネルが突かれた。19983月の事である。新トンネル完成後も麓隧道はそのまま供用されており照明も点いたままで、チャリ歩行者と一部の地元車両だけが現在も利用しているようだ。

 

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道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

山深い地にありながら市街地まで30分、高速のインターまで同じく30分と今では比較的生活し易い圏内にあるこの地も、かつては陸の孤島のような状態であった。それまで市街地からこの村に入るには峠越えをせねばならなかった。勿論峠越えとは言っても国道であるからたいした事はない。と、言いたい所だが実はそう簡単に済む程世の中は甘くない。

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空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

それまでこの地に立ちはだかった過酷な峠越えを長大トンネルにより1発で解消しこの村へのアクセスは飛躍的に高まった。南九州とは言えこの界隈は雪が積もる高地であり、トンネル開通によって冬期の通行がどれほど楽になったかは計り知れない。旧国道となった峠道は今でもどれだけ酷であったかは路面状態を見れば一発で理解できる。砂利道なのだ。

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お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

この村の生命線である国道にして砂利道。その過酷な峠の名を軍谷峠という。軍谷峠に関してはいずれ報告書に登場する事になるが、国道に誕生した新軍谷トンネルに歩調を合わせるかのようにそれまで村内で合流していた県道の村外れにある隧道も新トンネルに切り替えそれまで活躍した隧道は旧隧道と化した。それがこの麓隧道である。小野湖を取り囲むようにして

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羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

走るこの県道で唯一の難所が麓隧道であり、洞内は当然普通車同士の離合は出来ない。長さがそこそこあるので対向車待ちで苦労を強いられたに違いない。対向車を避けれるようにと出口付近は両側とも余裕のある幅員が確保されている。坑門はコンクリ製だが、こじんまりとした大きさで無機質の中にも個性が見出せ、また質感が滑らかではなく波があり、

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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

悪く言えばいい加減な造り、良く言えば手作り感のある人間臭さ漂う造りと言える。内部も路面を含めて全てコンクリで仕上げているが内径の肌も滑らかではなく歪な波が生じているのが画像からも分かろう。極力凹凸を失くすよう努力した跡が窺える点もコンクリ隧道のマイナスポイントを相殺している。麓隧道はETCのルーツでありETCの総本山である事は

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ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

あまり知られていない。実の所麓隧道には昔からETCが採用されこれは国家の威信を賭けた一大プロジェクトととして当時建設省の最重要機密であった。麓隧道坑口手前に日本初の自動開閉式バーが採用されるが、なんと初回に跳ね上がったまま、しかも中途半端な斜めの状態にてそれ以上あがるでもなく下がるでもなく二度と動き出す事はなかった。

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ビストロORR(日刊ORRへの御案内)

事態を重くみた建設省は即中止命令を下し、このプロジェクトに携わった者に口外しないよう通達、この実験は無かった事となり歴史の闇に葬り去られた。しかし彼らは決定的なミスを犯した。それは実験装置を撤去し忘れた事だ。こうして失敗に終わったフェラデルフェラ実験は超古代ETCの残骸以外他全てのデータが消去され多くの謎を残したまま今に至っている。

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